2011年7月25日月曜日

夏になると増える病気があります



どうですか、歯茎が腫れているのがわかりますか?この子は発熱して4日経過、全く熱が下がりません。そこで口の中を見ると、御覧の様に歯茎が腫れて痛そうで、また小さな口内炎がたくさんできていて・・・、ヘルペスウイルス1型に初めて感染すると急性歯肉口内炎と言って高熱が出ます。 でもこの病気は夏にはあまり増えるというわけではありません。夏に増える感染症は・・・、



次は40才近いお母さん、38.0℃以上の発熱の後で指先に水ぶくれができて痛み、足の裏にも同じような水ぶくれ・・・、
手足口病という赤ちゃんの病気がなぜか今年は40才前後の方にも多く見られています。




 



これが足の裏の水ぶくれ、











そんな忙しい外来の1日を手伝ってくれたのは、臨床研修医2年目の木村先生、私の母校の後輩で今日から1週間の開業医実習の始まり・・・、さっそく昼飯もそこそこに金〇さんの自宅に訪問診療、20才・・・30才違いの男の固い握手のフォト・・・、中身の濃い生活を送って欲しいとメッセージ。カメラマンいやウーマンは奥さまでした。





またしても角のないまん丸の樹・・・、いつになったら私はこの樹ほど角のない人間になれるやら・・・、まだ遠い道のりのようです。


在宅での診療を希望の方はお近くの習志野市医師会の先生にご相談ください。

予防接種で病気を防ぐ


陽斗くんも日本脳炎、3才なのに御覧のとおり我慢・・・、細い針で一番痛くないところにうつので、お母さんが昔痛くて涙を流した頃とはずいぶん楽になっています。















啓太君は小児用7価肺炎球菌ワクチンの接種、このワクチンはヒブワクチンと同時に始まったばかりですが、髄膜炎などの怖い病気の予防になります。その他のワクチンを含めると、生まれて2か月~6か月の間に合計10回の予防接種をする必要があります。同時接種ですと4回で済みます。








今度は子宮頸がんの予防のためのヒトパピローマウイルスワクチンです。仁科明子さんと御嬢さんがTVのAC~でコマーシャル出演してくれたあのワクチンです。中学校1年生から高校1年生に市からの補助金で接種できるようになりました。若いママさんになった時に子宮癌にかかるのは何としてでも避けなければなりませんから。






香澄の15才のOさんは痛くて顔を伏せているのは、久しぶりの注射・・・、このワクチンは1か月後、6か月後の3回うって初めて免疫が付きます。まだワクチンは充分に供給されていませんので、すぐにはうてないかもしれません。かかりつけの習志野市医師会の先生に相談してください。








まん丸の樹木は私の妻の趣味、私が角のない人間になれということなのでしょうか。性格は生まれついたらなかなか治りません。『雀百まで踊り忘れず・・・。』『三つ子の魂百まで。』





2011年7月24日日曜日

東葛地区医師会医療協議会が開催されました



朝の光に輝く、小さな卵大に膨らんだ椿の実に力をもらい・・・、










7/23(土)に東葛地区の集まりがありました。昨年度は習志野市医師会が当番幹事を務めまして、初めてブログに載せましたから、ブログ1周年記念の日となりました。
最初に松戸市医師会の柳沢会長の挨拶は約300万人の医療をあずかるこの地域では今何よりも医療の連携が必要と・・・、





続いて県医師会会長の藤森先生が挨拶で、なでしこジャパンに元気をもらった私たち医師は、さらに力強く活動して社会奉仕をとなえ・・・、










最初の講演は向かって左の千葉大学地域医療連携部の藤田伸輔先生が千葉県におけるITを用いたネットを構築して、医療連携を進めている運動の展開をお話になり・・・、

右に立つ、松戸市医師会の岡村先生はすでに松戸市と周辺の地域で行っているEMIネットをユーモアを交えてお話になりました。





多くの国々で医療活動を自分の目で見てきていました。私が『先生は実際に診療はされているのですか?』と聞きましたら、『外国の医療を見に行くときは、5日間休診します。患者さんには、頑張ってきてください、と言われます。』

私は最大級の賞賛『開業医の鏡ですね。』






7/24(日)は母校に出かけました。30年以上たった本館もきれいに外構の工事を終えて、すっかりきれいになって・・・、












日日草の花弁が風に揺れて、やがて来る猛暑にも負けないぞと微笑み・・・、











デイジーでしょうか、私だってどんなに熱くなったって、お水さえ飲ましてくれれば毎日花を開いて患者さんに微笑みかけるは・・・、
真夏はすぐそこ、皆さん手足口病やヘルパンギーナなど高熱が出る風邪が流行ってきています。負けない体と心を備えて、楽しい夏を過ごしましょう。

2011年7月19日火曜日

今宵はモンスターペイシャント対策委員会です




今日は台風6号が潮岬に近づき、風雨が強まってくる中、医師会で会議が行われました。腹が減っては〇〇〇やら、まずは美味しい親子どんぶりに舌鼓をうち・・・、栄養学的には野菜が少なく、ビタミンと食物繊維の不足は認めます。医師の不養生・・・、








大久保駅前で循環器内科で混んでいる豊崎先生、多くの書類を見て検討中・・・、


















待てよ『これは良くないぞ・・・』と腹の底から唸り声は谷津で内科小児科を開業医している蒔田隆先生・・・、











『いや、それもありと思いますよ。』とこの中で一番冷静な対応は、津田沼で泌尿器科・透析医療に忙しい、梶本俊先生・・・、













『これだけ3人がしっかりしていれば、眠っていても良いかな。』と独り言は私・・・、


いや眠ってなんておりません、若い方と議論するのは何よりの楽しみ、ひそかに若さを吸い取っています。









10時近くに自宅に戻ると、ヤモリのお迎えでした。フラッシュで白っぽく輝いていますが、実物は薄緑色の可愛いやつ・・・、でも少しメタボの腹回り、きっとディナーの後でくつろいで居る所なのでしょう。








自宅に戻るといつも迎えてくれるのは、ブルーの傘と長くつの絵画・・・、この絵を見ていると今日のような雨の日でも心がうきうき楽しくなってきます。


モンスター患者対策ってあまりやりたくないテーマですね。医師も患者もお互いに信頼して、病気に向かう心は一つの筈ですが・・・、医師会ではモンスタードクターにならないようにいつも心しています。

2011年7月18日月曜日

暑さの中で、研修会に出席して



暑くて疲れたなんて言ってられません、7/16(土)は診療を終えるとすぐにお出かけ・・・、と言っても今日は勉強に出かけました。開業医は新しい医学を常に身に着けなければ務まりません。と偉そうに言いましたが、到着するや涼しさのあまりすぐに昼寝タイム・・・、





目覚めたら、日本医科大学準教授岩切先生による逆流性食道炎の講演、なぜ胸焼けは人によってなかなか治療しても治まらないなのか教えていただき・・・、








続いて慶応大学教授矢作先生による食道・胃・十二指腸腫瘍の内視鏡を用いた治療法のお話。
内視鏡で早期の癌を完全に取り切れるのは84%、そしてこの手術による穿孔(胃に穴が開くことです)は3.2%、出血は4.9%でともに内視鏡ですぐに治療可能でした。





そして癌の再発は実に0.2%と素晴らしい成績です。胃の早期がんは全国で32.000人の人が1年間で受け、手術費用は141.000円です。
この曲芸のような手技を先生は誰でもできる実臨床に拡大していきたいと抱負を述べ・・・、日本にはこんなに素晴らしい医師がいるのを皆さんも忘れないでください。




でも大切なのは、1年に1回は胃カメラを飲むことです。
今朝は樹の生い茂った木陰で、密やかな生への営み・・・、7月の花嫁・・・、太って華やかなほうが女性でしょうか・・・???







小さなヘビいちごが2人?の門出を祝福・・・、すべての生あるものに幸せあれ。


胃カメラは習志野市医師会では毎月医師が集まってダブルチェックと言います診断をより確実に学ぶための集まりをもっています。


胃カメラを希望の方はお近くの習志野市医師会の先生にご相談ください。

2011年7月14日木曜日

昨日は納涼会、そして今日は産業医巡視です。



昨日は小暑から1週の日に医師会の納涼会を行いました。前会長の実籾で小児科・内科を診療している赤松先生がご挨拶・・・、『皆さんご自身の意見をもっと勇気をもって発表して、医師会報に載せましょう。』
私もそう思います、『以心伝心』も素晴らしい言葉ですが、より自らの気持ちは、自らの声で伝えましょう。




そして今日は上目使いにエアー・シャワーを浴びて目に見えない埃を払って・・・、










美味しいケーキを作っているラインを巡視して・・・、ここに来ると『アー、食べたくなった!!!』

それほど、R社のケーキは美味しくて・・・、






でも仕事を忘れてはいけません。私の仕事は足元を見ること・・・、踏み台に乗って適度な高さで腰痛を起こさないようにいつも監視して・・・、








質問その①です。『このケーキはどちらかは不良品で、お店に出せません。さて、それはどちらでしょう。』

お答えします、『手前は不良品。それはタルトの側面の焼け具合が少しレアだから。』

それほどR社は厳しいチェックをしています。




質問その②です。『これは何でしょうか。ブブーお供え餅ではありません。』

お答えします。『これはパンを練る時に、最初に出てくるパン生地です。商品として食べてもらう事の無い物ですが、こうして膨らませて廃棄します。』

その理由は次回のお楽しみ。



今日のお昼ご飯は、職員レストランの『ホットチキンカレー+季節のサラダ+トマトのコンソメスープ』(420円)

ホットなカレーに節電で少し高めの温度設定のレストランに、大汗をかきながらとても美味しく食べました。





そして今日も夜になって、習志野市は海が近くて私が育った池袋よりずっと夜になると海からの風が吹いてきて、頬を伝う心地よい風を受けながら、マリンスタジアムの花火を今か今かと待つ期待・・・、東の空から満月が登り夜はふけて・・・。
産業医の依頼はお近くの習志野市医師会の先生にいつでも相談してください。担当の医師に伝わりますから

2011年7月11日月曜日

今宵は習志野市の医療協議会




今日は暑い暑い日でした、TVニュースでは室内での熱中症の救急車による入院のことが流れていました。


救急隊と病院の連携がスムースに行われているかということは、市内に暮らす人たちにとっては、緊急時に命が守られるかどうかということに繋がります。司会は消防の宮崎さん。




向こうを向いてご意見を述べているのは習志野第一病院の三橋院長、この方は習志野市での多くの救急活動に陰ながら活動してくれています。


隣は済生会の山本副院長と山森院長、いつも市の救急活動に積極的に協力をしてくれています。





向かって右から谷津保健病院の宮崎院長と須藤先生、そして津田沼中央総合病院の西田院長と砂田先生、皆救急医療や夜間の突然の怪我や病気に対してご自身のお体には無理をしてでも日夜頑張っている先生方。














さて、7/10は梅雨が明けて最初の日曜日、空がこんなに晴れ渡り空気はドライで、まるでカリフォルニアの雰囲気に・・・、思わず足が伸びて向かった先は・・・、

乃木坂にある新東京美術館・・・、




 

アメリカのワシントンにあるナショナル・ギャラリーから印象派の沢山の素晴らしい作品が空を飛んでやってきています。

このポスターの絵はマネの『鉄道』と言っても機関車の姿はなく、鉄柵の向こうにわずかに錆びたレールがひかれて・・・、その柵の前には母親と女の子が服装もポーズも全く逆の構図に息をひそめて・・・、



中に入るとこんなに素敵な建造物、私の好きな日展も毎年ここで行われています。










作品の最後にはゴッホの『薔薇』、緑の背景に白い風が流れ、白いバラの葉弁は緑の葉っぱの色を映して少し緑の影が輝き、美しいけれど悲しげな薔薇の輝き、ゴッホはこの絵を完成させたすぐ後に、残念なことにこの世を去りました。

美術館では館内で写真は撮影できませんので、絵葉書から撮りましたので。




外に出ると日常の何でもないまた暑さの厳しい現実に戻り、気が付けばお腹がグーグーと要求してきたので、こんなレストランでランチを味わって・・・、花より団子の世界は楽しいものです。
皆様方もぜひ芸術を楽しんだ後には、味覚を大切に。
今日は救急から大脱線してしまいました。

2011年7月6日水曜日

悲しいお知らせです




我が家のラブ夫が突然旅立っていきました。12年前に我が家の一員として加わり、まだ生まれて3か月の頃の甘えた笑顔・・・、









1年前の5月、暑いとお腹を地面につけて体を冷やすのが得意でした。そして私を見上げて唸り声をあげそうですが、決して唸りません。そして決して咬みません。とても穏やかな性格の犬種です。









1週間前、それまで元気でしたのでまだまだそばにいてくれると思い続けていました。その日もお決まりの早朝の散歩・・・、でもなぜか疲れて呼吸が荒くて・・・。きっと疲れたのかな、何しろ今年の正月に私の年を越えて行きましたから。そう犬は1年間で4才年をとっていきます。






ひときわ朝のまだ明けきらない陽射しの中で、クチナシの白い八重の花弁から素晴らしい香りがにおい漂っていた朝でした。


妻がご飯をあげようとしたら、眠りにつくように静かに横たわり、二度と顔をあげて笑顔を見せてくれませんでした。
人の年齢にすると62才の夏を迎える少し暑くなりそうな朝でした。



大好きなウェットタイプのご飯と、小さいけれど彩も華やかなブーケと・・・、これならきっと寂しがらずに天国へ登っていけそうな、










悲しんでいる時はすぐに過ぎて、太い前足の指の末節骨と中節骨・・・、











犬は人と比べて寿命が短くて、赤ちゃんとして授かり、子供の時代のわんぱくを見て育て、成人したたくましい姿にわが身を重ね、そして人を追い越して急速に衰えていく姿に親を思いまたわが身の行く末を重ね・・・、人生の成長と老化を見せてくれました。


それはそれは多くのことを学ばせてもらいました。




1週間して同じ散歩道を朝歩いてみました。そこにはまだ見は青いけれど、やがて美味しく育つブドウの幹が緑にひかり・・・、


私たちは思い出が辛いので住んでいたお家と移動時のゲージに別れを告げて・・・。

別れは悲しいけれど、これからも確実に誰にでもそして何度も繰り返して押し寄せてきます。悲しいときは悲しい気持ちでいることが大切です。