2011年1月30日日曜日

児童虐待防止に向けて

1月最後の日曜日、習志野市の消防会館に出かけました。1階のガレージには消防車と救急車が出動なく待機していました。 ということは今日は平穏無事で皆さんにとってよき日・・・。










入り口には水仙の香りが心地良く漂って、冷たい風に揺れていました。


今日はならしのこどもを守る地域ネットワークの主催で「児童虐待防止の理解と対応」を淑徳大学の柏女霊峰先生にご講演いただきました。今日本中のどこかで児童虐待で3日に1人の命が失われています。虐待には体の虐待・性的虐待・保護者としてのネグレクト・心理的虐待があります。



虐待の発見となるのは、頻繁な泣き声・叫び声、服装の汚れ、不自然な傷、暗い表情などが挙げられ、これらに気付いた人からの通報でわかることが多いのです。解決には幼児の保護だけでなく、虐待をした大人にも複雑な幼児期があり、カウンセリングが必要で、なかなか難しい側面があります。


御覧のように日曜日にもかかわらず
大勢の人で会場はいっぱいでした。幼い子供たちのSOSの叫び声を聞いたら児童相談所に電話をしましょう。また、子育てで疲れ果てて悲しくなったり怒りっぽくなったら、習志野市の子育て支援課に電話をして助けを求めてください。決して一人で悩まないことです。








オレンジリボンはストップ幼児虐待のシンボルです。医師会も虐待には診察時にも怪我や青あざに気を付けています。このブログを見てあなたも、暮らしやすい世の中にするようご協力ください。

2011年1月27日木曜日

冷たい風が吹いていても、空は澄み渡り・・・


大寒を過ぎて、空気は乾燥して冷たい風が吹いています。今日は昼休みの時間に工場の安全衛生委員会に出席しました。私のクリニックから車に乗ると10分ですが、海岸近くにあり海は青く光に輝き、


草原?ではないのですがよく管理して刈り取られている野原はまるで高原の草原にいるような錯覚を起こします。私の好きな景色です。


今日の会議のテーマは工場内でけがをした人が出たため、どのように環境を整えれば未然にけがが防げるかです。床が滑って転倒しましたが、そこが滑りやすいところだから注意しようという気持ちを持たないで、作業していたことが大きな原因でした。ちょっとした気持ちのゆるみが大きな事故を起こします。私も精神年齢は36才のおっちょこちょいなところがあり、注意をしなければと改めて思いました。Nさんは今日は工場長代理としての発言、私が「おい、寝てるんじゃないだろうな。」と声をかけましたら、「眼をつぶって聞いているのです、大事なポイントはきちんと把握しております。」
と言いました。彼はこの工場の中でも私が信頼するとても優しくてかつしっかりした人で、工場の柱になっています。でも、眠狂四郎みたいですね。

会議の最後には、安全衛生の活動指針を皆で斉唱します。






さて、この写真は80才の糖尿病のおじいさん、足の指の皮膚が赤くただれています。糖尿病性動脈硬化症と言いまして、足が腐る前兆です。寒いときにはちょっとした怪我が原因になり、壊疽を起こして足を切断することになります。糖尿病がある方、ご家族の方は足の裏に注意してください。
(会長)

2011年1月24日月曜日

昼は訪問診療、夜は腎臓病の勉強会

今日も朝6時30分に一番乗りはクリニックのすぐそばにお住いのTさんです、なんでそんなに早く来られるのですかと伺いましたら、「朝は早起きだし気分がよいの」とおっしゃっていました。




                         午前の診療がインフルエンザが流行ってきて少し遅くなり、2時近くになりました。あわててお昼ご飯を飲み込んだら今日は本当にのどに詰まりそうになりました。慌ててはいけないとつくづく思いました。近くにお住いのFさんは11月のブログでも載せました。あの時に救急車で済生会習志野病院へ入院、循環器内科の名医のK先生の治療で奇跡的に回復、退院していまではすっかり元気でリハビリに励んでいます。91才ですが「まだ死にたくない」とおっしゃっています。「そうですね、春になって桜の花を一緒に眺めましょう。」と答えました。見事なツーショットでしょう。

夜は腎疾患のピットフォールを開きました。講師は私の先輩でサッカー部のU教授、お互い10代のころから顔を見ていますが、良い年のしわを重ねています。それなりに髪も不毛地帯に近づいてきました。私は6歳の時に腎臓病で3か月小学校を休みましたので、特に関心が深いのでU教授をお呼びして習志野市医師会の先生10名で勉強をしました。



みな真剣に聴いていますのは、先生方の後ろには大勢の患者さんがついているからでしょう。



手前は谷津のM先生、勉強会はいつでもどんなに疲れてても出るぞー。との意気込みが感じられます。またお隣の袖
ケ浦のK先生はまだまだ若いもんには道は譲れないと毎回のように出席してくれます。このような熱心な先生方がいてくれるので、この町の医療はこれからも間違いなく市民に良質の医療を提供できると感じました。


2011年1月19日水曜日

早朝から来院



寒さも今が一番厳しい季節になり、今朝は東に少し輝きが減ってきた明けの明星(金星)、西にはやがて沈みかけたまん丸のお月様が浮かんでいました。6時30分にクリニックへ行きましたら、外で元気な?お二人が一番のりで仲良くお話をしていました。お二人とも心臓の手術を受けてから、さらに一段と元気さを取り戻しています。朝早くから元気な笑い声は、私のほうがその気をいただき、「さあ、一日頑張るぞ。」という気持ちになります。でも冬の早朝は心臓にとっても負担です。どうかあまり無理はしないでくださいねとお話ししました。



これは千葉市に住むNさんが毎年届けてくれる、晩白柚というミカンの一種です。グレープフルーツよりふたまわりも大きく、香りがとても良くて鼻を近づけると春の香りがします。皮が厚くて実が熟すのに約1か月かかるので、その間こうしてクリニックの窓辺に飾って、来院する患者さんを元気づける役目を負っています。熊本県八代市の名産品で、ザボン漬けとして有名です。


さてこちらは私の大好きな野菜です。ビーツは火焔菜あるいは赤カブとも呼ばれ、ビタミンCや鉄分・食物野菜・抗酸化物質を豊富に含まれています。ロシア料理のボルシチというスープの赤はこのビーツの色です。おいしさを失わないようにルクエで蒸して辛子マヨネーズで食べるのが好きです。ベタシアニンという赤みの物質は腸の中には分解する酵素がないので、そのままの赤いウンチが出ます。また、古代ローマでは催淫効果があるとも言われていますので、体力の落ちてきた男性諸君はどうぞ八百屋さんで買い求めてください。
これからが寒の底、おいしい果物や野菜をたくさん召し上がって、風邪などひきませぬように、それでも高熱が出た時にはインフルエンザが流行ってきましたので、かかりつけの先生に早めにご相談ください。

2011年1月13日木曜日

今日は産業医、工場の事故を防ぐため

日は皆さんが買い物をするときに、商品を入れてもらう素敵な袋を作っている工場見回りをしました。1日に何万という袋を作る大規模な機械を動かしているので、少しでも油断をしたり、また作業をするうえで危険な個所を見落としていたりすると大きな事故につながります。
何100kgもある大きなロール紙に印刷してから、


機械の反対側から袋が出てきます。少しでも作りそこないはないのかと一生懸命チェックしています。



次に行ったのはケーキ工場です。ベルトコンベアで運ばれてきたケーキを最終チェックして、クリームのまだらはないのか、チョコレートは均一で形よく付いているかを見ています。とても美味しそうなケーキが出来上がりました。







その次は美味しいハンバーグです、この工場のおいしさの秘訣は巨大なフライパン、最初に見た時には私もとても驚きましたが、隣に立っているOさんは身長176cmありますが、このフライパンがどれだけ大きいか、またいかに清潔に管理されて磨かれているかわかります。


これはコンベアオーブンです、ベルトコンベアの上をハンバーグが運ばれて行き、上と下からちょうど良い炎で焼きます。10m向こうの出口からはそれはそれは美味しいハンバーグの出来上がりです。この会社はRH社という外食産業です、私の子供たちは少し高いので…といっていますが、それ以上に情熱をこねて食作りをしています。
   お腹がすいて私もお昼、定番はカレーライス、それは5分で飲み込んで次の仕事に移れるから…。これはA型行動パターンといいまして、あまり体にはよくありませんので、皆さんは真似しないでゆっくりかんで味わって食事をしてください。産業医のことに関心のある方、また会社のかたでまだ産業医の巡視や健康相談などのアドバイスをしてもらっていない方はどうぞ習志野市医師会までご相談ください。







2011年1月10日月曜日

習志野市医師でアマチュア無線講習会を行いました

今日はよく晴れて空は真っ青、でも風は冷たくて肌に刺す冬晴れの日。医師会では谷津の内科医M先生、津田沼の泌尿器科医K先生のお二人の協力で 医師会館で無線講習会を開きました。なんで医師が無線なんて、趣味を持つの?と疑問に思われる方も多いと思います。それはいつ来るかわからない大震災に備えての活動です。震度5クラスの地震が起きたら、皆さんがお持ちの携帯電話はまず通信不能になり、一切の連絡方法がたたれます。それでは傷病者の効率良い災害医療が行われなくなり、機能しなくなります。

そこで医師会では開業医や病院勤務者が無線を開局して、連絡網を持つことがまず必要と考えました。朝9時から夕方5時まで、しかもせっかくの連休の2日間缶詰めになって勉強しました。
大久保の内科医T先生です、テキストに目を通しています。


袖ヶ浦の内科医のK先生も寒い中、勉強に余念がありません。その後ろでは講師をじっと見つめている、D製薬から参加している山ガールのBさんです。そのほか、薬剤師や歯科医師の先生方も参加されたりすでに免許を持っており、今日の成果を足がかりにして、災害時の緊急無線連絡網を作り上げていきます。更に今後、実地での訓練が今後必要になりますので、近くにお住まいの方で、どなたでもアドバイスをいただければ幸いです。
   
さて、私は昨年11月にすでに免許を取得していましたので今日はのんびり。真っ青な空に輝く某TV局の展望台から、お台場越しに見えるベイサイドのビル群と東京スカイツリーを眺めて、今年も今日の太陽のようにまぶしく輝く日にしたいなあと思いました。




遥かかなたにスカイツリーが見えました。




2011年1月1日土曜日

ゆっくりとした空気が流れる元旦に

                        皆さんあけましておめでとうございます。今年も習志野市医師会はその役割を果たすよう、一歩ずつ前進していきます。さて、今日はひげのワンコを連れて6時過ぎに散歩に出かけました。近くの公園に行くと、東の空には新月のすぐ前の細い月が登ってきました。そのすこし南の空には明けの明星が輝いていました。この金星は12月4日に最大光度は-4.7等星でしたが、今は徐々に輝きが減ってきました。



松林越しに見た月は風情があり、しばし新春の寒さを忘れました。やがて新月の後に、北原白秋が愛した一日二日の月になります。そのかそけさは、不安定な美しさを感じさせられます。







東の空が少しずつ輝き始め、御来光を拝む前に、一筋の輝きに満ちた飛行機雲がらせん状に電線の向こうに見られました。何か今年もよいことが起こりそうな気持になりました。
 
 先日、人間ドックでメンタルチェックを受けたところ、A型行動パターンの診断でした。これは、ストレスを正面からとらえ、積極的に問題を解決しようとするタイプのことです。気晴らしにスポーツをして発散するタイプとも指摘されました。ただし、リラックスするための運動が競技のようになってしまうと、ストレスがさらに増すこともありますので、太極拳・ヨガ・散歩のように仕事を忘れて競うことのない時間を持つことが大切と言われました。皆さんはいかがですか、心の健康を保つことも大切なことです。不安なことがありましたら、かかりつけの先生に相談してください。きっと良いアドバイスを受けられると思います。