2020年3月20日金曜日

令和2年3月18日 習志野市医師会学術講演会を開催しました

新型コロナウイルス感染が拡大する中、全員マスクを着用して、2m離れて着席して参加です。
もちろん、入室する前に手洗い、アルコール消毒を行っています。
一般演題は皆さんご存じの千葉県済生会習志野病院 循環器内科 藤内 裕一 先生です。
タイトルは「高齢者における心房細動2020」

座長はマスク越しでわかりにくいですが、
谷津保健病院 副院長/循環器内科部長の須藤 真児 先生 です。

新しいガイドラインの解説を含め、循環器を専門としていない医師にもわかりやすく、時にはモデルケースを提示しながらご講演いただきました。

特別講演は千葉大学医学部附属病院 総合診断科 特任助教 鋪野 紀好 先生にお願いしました。
テーマは「プライマリ・ケア医のための診断推論ストラテジー ~診断の糸口を見出す~」

座長は、かすみクリニック 堀部 和夫 先生です。
座長の位置は聴衆から十分距離が離れているためマスクをずらしての進行です。

鋪野先生は、千葉大学総合診療科の生坂政臣教授が行っていた臨床実習で初めて総合診断にであって「これだ」と衝撃を受け総合診断の世界に進路を決めたそうです。今回はまず臨床推論の考え方「Semantic Qualifier」について解説していただきました。病歴を聴取する際にキーワードを絞り込み過ぎず、より普遍的な医学用語に置き換えて考える。例えば「数日前からくり返し起こる動悸・・・」→「発作性・・・」など
数十年間医師をしていますと直感的に診断できてしまう事も、時には「Semantic Qualifier」を取り入れて考えていくことの重要性を示していただきました。先生の近日発売される著書を購入してみようと思います。

2020年1月26日日曜日

令和2年1月18日 認知症シンポジウムを開催しました

「住み慣れたまちでいつまでも」を合言葉とした認知症シンポジウムを
習志野市、株式会社エーザイと共同開催しました
例年ですと9月の開催でしたが
今年は旧市民会館が「プラッツ習志野」に生まれ変わったタイミングでの開催です

 芸人で行政書士という2つの顔を持つ縁竹縄さんによる
「懐かしい唄」と「老後の備え」と題した特別企画
会場からのリクエストにより懐かしい唄を5曲大合唱♪
会場全体がいい具合に温まったところで、
芸人から行政書士に早変わり
遺産相続、遺言や後見人制度についてクイズを交えてレクチャー

続いて
医療法人アスムス(おやま城北クリニック)理事長太田秀樹先生による
「徘徊が散歩に変わる街づくり」と題した特別講演
太田先生は早くから訪問診療・訪問看護を地域で実践されています
超高齢化社会・多死社会となり、疾病を治す病院中心の医療から
暮らしの場で人生を支える在宅医療と地域包括ケアへ
医療・介護の方向性に変化があったことが示されました
「医学的最善と本人の幸せをすり合わせる」プロセスの大切さを学びました


座長はお馴染み豊﨑循環器内科クリニックの豊﨑哲也会長です

閉会の辞は宮本たいすけ市長
認知症に対する習志野市の意気込みを示されました

当日はあいにくの雪で足元が少々悪い中での開催となりましたが
来場者数は180名と大勢の方に参加頂きました
どうもありがとうございました!

習志野市医師会に属する認知症協力医療機関は市内に15余りありますhttp://www.chiba.med.or.jp/narashino/new_dementia.htm

認知症になっても住み慣れた習志野の街で心穏やかに暮らしていける
そんな街づくりを医師会では目指しています