2010年8月22日日曜日

マダニに咬まれたら

先日私のクリニックに「先生、いきなり肘に癌ができちゃったよ。」と言って来院したのは近くに住む75才のお爺さん。話を聞いてみると、「3日前にはコメ粒より小さかったしこりが、今日見たらこんなに大きくなっちゃった。」。看護師と私がよくよく眼を近づけて見ると、しこりの下には短くて小さな足が動いていました(右の写真)。血をたらふく吸ってお腹一杯になり、空豆ほどに大きくなったマダニでした。やや力を入れて引っ張るとやっとのことでお爺さんから離れました。翌日また来てもらいましたのが、左の写真です。10cmほどの大きさで赤く皮膚が腫れていました。この方は香澄の草が伸びている空地を犬の散歩をしていて咬まれました。マダニは日本では北海道や長野県などの山岳地帯ではライム病といって、関節痛・全身のだるさが続く病気になることがあります。習志野市にお住みの方はまず心配はありませんが、腫れがひどかったり、熱っぽかったりした時にはお近くのかかりつけの先生に診てもらいましょう。


1 件のコメント:

  1. 右の写真は咬まれてから2日後、左の写真はダニをむしりとってから翌日の写真です。アレルギー反応を起こして皮膚が赤く腫れているのがお分かりと思います。幸いなことにこの方はそれ以上の合併症は起きませんでした。皆さんも、もし咬まれたときにはお近くのかかりつけの先生に早めに受診してみてもらいましょう。

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