今日は嬉しくて5時前に目が覚めてしまいました。習志野市の自宅を7時過ぎに出発して、8時前には到着・・・、ここは千葉大学附属病院です。
『 ICLSとは突然の心停止に対する、最初の10分間の処置』のことです。朝から頑張っているのは、習志野第一病院救急部部長の鎌田先生のようです。
最初にバックバルブマスクを用いた人口呼吸法をしています。
次には1人が人工呼吸をして、もう一人がAED(自動体外式除細動器)を使い、心停止しているヒトに電気刺激が必要なら、強い刺激をかけます。
胸骨の下半分を背中にまっすぐ向かって絶え間なく圧迫します。回数は100回/1分間で約5.0cmは胸が凹むように押します。
そして、このダミー人形・・・、と言ってもリアルすぎて怖くなるダミーちゃんから・・・、
これは除細動器といって、もし心停止している時には、その心電図の形を見てから電気ショックをかけるかどうか判断します。この器械は心臓を動かすために使いますが、実は心臓を停止させる器械です。
マスクでの気道管理では不十分と判断した時には、気管の中にチューブを挿入します。
千葉県医師会救急担当理事の宍倉先生も出席されて、バックバルブマスクで呼吸管理をしています。
そこで今日の質問①、この器具は何のために使うのでしょうか。実は私は実際の臨床現場では使ったことは有りません。小児科の先生が滅多にあることではないが、この器具を使うこともありますと・・・、点滴が入らない時に使いますが、この針を体の中のどこに向かって指すのでしょうか。
さて、これも日常臨床では時々あり、正月には『ク、クッ苦しい。』といって餅を詰まらせるお年寄りが後を絶ちません。
鎌田先生も苦しがっています、後ろは県医師会の宍倉先生。右手の親指を出してこぶしを作り、喉が詰まっているヒトの肩方向に持ち上げるようにして、ギュギュッと力を入れます。すると気管内に詰まっていた餅が勢いよく飛び出してきました。
最後のトレーニングは乳幼児の心臓マッサージです。胸骨を2本の指で垂直に押します。
時には両手を使い、親指で背中に向かって押します。
幼児では1本の手で胸骨を圧迫します。
終了して外に出て、時計を見ると6時20分・・・、夏至が近くまだ黄昏時・・・、思わず懐かしいグランドに行きました。私も40年近く前にはこのグランドを走り回り、汗を流していました。さて、習志野市医師会では災害時に備えて、災害医療のスキルを磨いています。今日も2人の先生が参加してくれました。
日曜日にも、またまたお疲れ様でした。
返信削除万が一の時、堀部先生方の様に熱心に活動されているドクターが近くにいてくださることを祈ります。。。
色々な緊急時、様々な年代、一筋縄ではいかなさそうですね。
さて、問題の器具ですが、初めてみました。
名前は分かりません。
子供の点滴の時、とのことですので、手の甲でしょうか?
早朝8時前に集合して、解散したら午後7時近かったのは、少し疲れを感じました。でも災害時には疲れなんて感じる余裕もなく、3日間は被災した方たちの手当てに動き回らなければなりませんから。習志野市医師会では、少しずつ賛同する仲間が増えてきています。
削除初めてコメントさせて頂きます。
返信削除お休み返上で日々色々な活動をされておられるのですね。
皆さんの迫真の演技での研修会の様子を拝見させていただきましたが、倒れた方の側にいたのが自分だったらと思うととても自信がありません。
これではダメですね。
器具は翼状針のようにも見えましたが、ちょっとちがいますね…なんでしょう。
こらからも、楽しいお話、ためになる情報、素敵な写真を楽しみにしています。
エイチさん、コメントありがとうございます。とっさにおきた時には、医師と言えどもびっくりして手が震えて、心も落ち着きません。だからこそ、日頃からの訓練を重ねるわけです。さて、この針は難しいですね。正解は赤ちゃんが脱水を起して点滴が入らず、命が危ない時に、赤ちゃんのすねの骨に向けて針を刺します。針の先が骨髄にまで入ると、血管からと同じくらい点滴が入ります。骨髄針と言います。
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