秋も少しずつ駆け足でやってきて、ドングリも強い風に吹かれて、帽子をかぶったままで地面に落ちて・・・、
こちらは山栗、指の先ほどの大きさですね。
いや、指の太さと比べても、もっと小さいですね。でも、これが美味しいのですよ。
こちらには昨夜からの雨に打たれたカタツムリ・・・、最近なぜか虫やその他の小さな生き物が減ってきたような感じがしませんか。
こちらはカタツムリが進化して殻が背中に小さく残っている、茶甲羅ナメクジです。なんて可愛らしいのでしょうね。
これは先ほどの山栗が、まだイガに入ったままのパシャリです。
さて、今日は診療を終えて一目散、大久保駅南にある習志野市市民会館に駆けつけました。
習志野市の若きリーダー、宮本市長も駆けつけて下さいました。
今年初めての試み、認知症落語を企画しました。可女次(カメジ)さんは小笠原で亀の生態を研究したことがあるとやら・・・、来年には真打になる実力者です。
認知症を少し患っていても、楽しく二人で生活していく高齢の夫婦のお話し、笑いの中にもほのぼのとした人類愛を感じました。パチパチ。
そしてシンポジストの1番手は済生会習志野病院神経内科の上司(かみつかさ)先生、アルツハイマー病かなと思って病院を訪ねた時には、このような検査をしますとのお話に、なるほど良く分かったとの声もしきり。
これだけの検査の中でどこまでをするかは医師の裁量と考え方なのです。皆がすべての検査を希望しても、医療費が破綻します。
脳の中には認知症の症状が現れる20年以上前からアミロイドβと言うカスが溜まり始めています。ところがそのカスが溜まっているヒトでも発症しない人もいるし、溜まっていないヒトでも病気になる人もいますから、認知症は複雑な病気ですね。
シンポジスト2番手は津田沼・鷺沼高齢者相談センターの川村さん、認知症を疑ったなら、まず私たちのところへ足を運んでくださいと・・・。
そして、医師や介護士だけでなく街中のみんなで手を合わせてこの認知症の対応に取り組みましょうとの強いメッセージ。
3番手の藤原さんはマイホーム習志野のケアマネージャーです。認知症の方のご家族は精神的にかなり疲れています。時には施設を頼ってくることも考えてくださいとのアドバイス。
住み慣れた街でいつまでも暮らしていきましょうと。
シンポジストの最後は認知症人と家族の会世話人の花井さんです。
花井さんは最愛のご主人様が認知症を発症した戸惑い、そしてすぐそばに寄り添ってやって挙げたこと、してもらったことを通じて認知症のが家族にとって必要なメッセージを語ってくださいました。熱く心の奥にしみわたりました。
そして基調講演をメモリークリニックお茶の水の朝田隆院長にお願いしました。
先生が最も強調したことは、デュアル・タスク(二重課題)、わかり易く言うとナガラ運動です。腰をフリフリしながら両手を頭の上にあげてリズム良く音をたてて鳴らす事もその一つです。
会場は立錐の余地もないくらい皆さんの熱気であふれていました。
前から見ると、少し空席がありました。小学生の頃から一番前の席はイヤでしたね。
会を終えて外に出ると、大久保駅前の市民会館は夕暮れの優しい空気に包まれていました。認知症の方は記憶は薄れても、楽しい嫌だの感情はずっと残ります。皆さん、優しさを持って接しましょうね。