2015年9月14日月曜日

『痛み』のコントロールを考える会に出席して

 今日は夕方の診療を終えると一目散に夜遊びならぬ講演会に出かけました。日本大学麻酔科で痛みセンター長の加藤先生に来ていただきました。
 司会の済生会習志野病院神経内科部長の上司先生が挨拶を・・・、
 痛みにはただイタイイタイではなく、分類してみると傷ついた場所が痛むのと、遠く離れた神経が伝わっているところが痛むのとがあります。また、その他にも心の中に痛みの傷を持っている事もあります。
 痛みを止める=痛み止めの時代は、はるか昔に過ぎ去って・・・、
 痛みの場所が痛むのはズキズキした痛みで痛み止めが効きます。それに対してピリピリ、ビリビリした痛みは痛みどめでは全く効かないことが多いのです。そこでいくつかの新しい薬が登場してきました。
 痛みのセンターでは午前中の3時間の診療時間で患者さんは2名までしか診ません。それは看護師、薬剤師、精神科医、ペイン医が順番で診察を行い、その後にカンファレンスをして知恵を結集して全力で患者さんの痛みをとることに集中するからです。
 さて、痛みと言えばこれも痛みます。高校生が手がビリビリすると言って来院、手のひらには幾つかの米粒状の水ぶくれ(水疱)がありました。
左の手のひらにも同じように皮膚の奥に出来て、決してつぶれることのない水ぶくれ、そして上から押すとちょっぴり痛むのが決め手です。医学書には痛みが出ることなんて書いてありません。これは手足口病で赤ちゃんがかかる夏かぜの一つ・・・、私も50才頃にかかって、痛みがあるのに気付いて覚えました。臨床医はこんな経験からすべてを身につけて行きます。習志野市医師会では少し夜遊びのし過ぎ・・・、いや勉強し過ぎかなと思われるくらい夜になると出歩きます。そして明日の診療に役立てています。

4 件のコメント:

  1. 今日もお忙しい中、ありがとうございました。
    痛みを訴える方に対する多方面からのアプローチ……時間も労力も惜しまず痛みと向き合う先生方の姿勢に本当に頭が下がりました。
    わたしもたまには、勉強のしすぎだと怒られるぐらい勉強しなくては……ですね。

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    1. 痛みは辛いですから、そしてヒトに本当に自分の悩みや痛みを理解医してもらえるか、特に恋の悩みや失恋の痛みは・・・、痛みの分析が進んで、味わい続けることなく軽減する痛みがあることがわかってきましたね。

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  2. 毎日お疲れ様です。
    医学書に、痛みが出ることが書いていないケースもあるのですね。
    痛みの程度や痛み方は、本人にしか分からず、尺度も人それぞれなので、とっても難しいですね。
    それに真っ向から向き合われる先生方は、本当に大変なことでしょう。

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    1. 痛みの強さは主観的、すなわち自分でどのくらいの痛みに感じるかです。子供でもその痛みが正確に評価されるように、笑い顔から
      女児に痛みでべそをかき、泣き顔になるまでの段階的な表情から選択できる面白い痛みの評価スケールもあります。

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