2015年11月13日金曜日

胃がん検診とABC分類の講演会に出席しました


今日も夕方の診療を終えると一目散、岡山県倉敷市の川崎医科大学より井上先生にいらして頂き、講演会を開催しました。

 先生は15年近く島根県松江市の病院にお勤めになった時、それは頑張って胃カメラの検査をし続けました。
 そしてその頃提唱されていた、胃がんのリスク分類の研究をして、A群はピロリのいない、萎縮のない胃で胃がん発生が少ない、B群は少し、C群になると胃がん発症がとても多くなるのです。
 胃全体に分布しているペプシノーゲンⅡ蛋白は胃が着かれてきた萎縮でも、それほど減ってきませんが、胃の中心部より上の方にある胃底腺から分泌されるペプシノーゲンⅠ蛋白はどんどん減ってきます。
 そしてピロリ菌がいて、ペプシノーゲンが減ってくる老化現象の強い胃には、胃がんが多く発生することを突き止めました。
 会場には習志野市内の病院、また開業の先生方が多数参加され・・・、
 津田沼駅近くのモリシアでリウマチ科整形外科医の三束先生から、どこからピロリ菌はうつってしまうのですかとの質問。
 奏の杜で消化器内科診療の尾高先生は内視鏡専門医の立場から多くの質問・・・、その右には済生会習志野病院研修医2年目の飯田先生、昼はかすみクリニックで診療手伝い、夜は研究会出席、とても勉強熱心な先生です。
 多くの質問に、井上先生は一つ一つ丁寧に答えてくださいました。
市川市から駆け付けた大原先生は、胃がんになるリスクが少ないとされるA群からはがんが数多く出てはいけないので、リスクなしに入る取り決めをもっと議論するべきと、パイオニアとしての意見を述べてくれました。
今日の質問①、さて青空に映えるこの紫色の花、竹の節のような幹の先端に、このように次から次へと花を咲かせます。この花の名前は何でしょうか?

6 件のコメント:

  1. 毎日夜までお疲れ様です。先生の手帳は予定がびっしり書き込まれて、真っ黒になっているのではと思います。
    さてクイズですが、花の名前は全く分かりませんでした。写真が下から撮られている様子なので、大分背丈の高い植物なんですかね?

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    1. グリーンさんは観察力が鋭いですね。まず私の手帳は3色で夜遊びの部(研究会など)は赤色、昼の会議は黒、それ以外は青で色分け。したがって手帳はカラフル、真っ黒ではありません。この花はかなり背が高く天に向かってそびえています。お庭の花としても増えてきています。

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  2. 遅くまでお疲れ様でした。
    胃がんはリスクが分かるようになってきて、いずれ予防もできるようになると、嬉しいです。

    クイズですが、皇帝ダリアでしょうか。

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  3. 胃がん検診はピロリ菌陽性率が減少してきて、中学から高校生では約5%です。この生徒たちを除菌すれば、将来かかるかもしれない胃がんの大きな予防になります。いずれにしても、胃がん検診は20~30年後にはなくなります。お花クイズ、ピンポン◎ですね、よく勉強していますね。

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  4. 初めてコメントをさせて頂きます。
    私の親戚にも胃がんの経験者がおります。先生方がこのように日々お集まりになられているおかげで、多くの患者さんが早期発見に繋がっているのだと改めて感じました。
    クイズの答えは出ていらっしゃいますが、とてもきれいなお花ですね!お花屋さんで購入できるのでしょうか。

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    1. 肝臓がんの最大のリスクは肝炎ウイルス感染、子宮頸がんはヒト・パピローマ・ウイルスです。胃がんはそれがピロリ菌なのですね。ちび熊さんも早めに内視鏡を飲んで、一度検査をしてみてください。胃の壁が疲れが見える前に除菌が、将来起きるかもしれない胃がんの最大の予防になります。

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