私の診療室の机の前はいつもミニ美術館・・・、左はダンディーなとても美男子の薬剤師、右は遠く離れた夫に文をしたためている妻と脇で書き上げるのを退屈そうに待つ侍女。
そしてこれは宿題をきちんとやってこないでひどい答案を書いた坊やを叱る父親、その奥でニヤッとしているのは姉でしょうか・・・、いずれも渋谷文化村でのフェルメールの絵画です。もうすぐ終了しますので、皆さん早めにどうぞ。
さて、今日も夕方の診療が終了すると大急ぎで勉強会。今日のテーマは『酸関連疾患と効果的なプロトンポンプ阻害剤』です。千葉大学から新井先生にいらしていただき、レクチャーを受けました。
今や胃潰瘍や十二指腸潰瘍は薬により発症するケースが増してきています。これは高齢化に伴い狭心症や脳こうそくが増してきて、血をサラサラにする薬を飲む人が増えてきて・・・、また高齢化に伴う腰痛症などで痛み止めを長期的に飲む人も増加してきて・・・、
一方、向かって右はピロリ菌を学生に飲ませて胃潰瘍を発生させて、ピロリ菌が潰瘍の原因であると証明したウォーレン、左は飲まされてさらに除菌して潰瘍を直して見せた当時学生の共同研究者のマーシャルです。1983年のことで、最近ノーベル医学賞をもらいました。
今日も右は藤崎で内科診療にあたる医師会の重鎮、石原先生。そして左は出席率NO1の谷津で内科小児科訪問診療にあたる蒔田(隆)先生、今日はなぜか気難しく怖い表情なのは、このピロリ菌を憎んでいるのか・・・、
昨日は私も訪問診療に自転車でオッチラオッチラ出かけてみると、途中の公園ではプラタナスの白い枝が青空に突き刺さり、小さなその身をいくつもぶら下げていました。
そしてこちらは桜の枝ぶり、まだ蕾も全く膨らんでいません。今年は寒かったから、まだまだ春は遠いかな・・・、
ふと見ると足元には見なれた丸型の緑の葉っぱが地面に這っていて・・・、
ありました、春を告げる蕗のとうでした。天ぷらにしても薄口醤油で煮てもほろ苦くて、春の香りが口中に広がります。でもかわいそうなので摘み取ることなく後にしました。習志野市医師会では今日の様なスモールグループの勉強会をとても大事にしています。それは日ごろの診療の疑問点を人数が少ないと、意見を交わしやすいからです。
酸関連疾患はあらゆる疾患に合併していますよね。本当にプロトンポンプ阻害剤の活躍の場は広がっていると感じています。また酸関連疾患についての新しい情報を先生と共有できたらと思っております。
返信削除アトムさんいつもコメントありがとう、今私たち日本人に変化をもたらしている疾病の変化はめまぐるしく、逆流性食道炎は今後もっと増えていくでしょう、また胃潰瘍や十二指腸潰瘍は10年もたったころには極めて珍しくなってくるでしょう。そしてまた新たな病態を有する見たこともない疾患が登場・・・、私たち医師は常に正面を見て学んでいく必要に迫られています。今後とも応援よろしくお願いします。
返信削除