2010年12月31日金曜日

大つごもりの日に思いを

小つごもり(12/30)の日に思うことがありまして、伊勢神宮に詣でました。境内のおはらい通りには皆さんもよくご存じの伊勢の赤福本店があり、この日も大勢の信心を持った参拝客がくつろいでいました。





                                                                                                             伊勢神宮は日本人の総氏神と崇める天照大御神が鎮座しております。清らかな流れの五十鈴川にかかった宇治橋を渡りますと、そこは神が宿る内宮です。二拝二拍手一拝と言いまして、神前でのご挨拶は2回最敬礼して、手を2回うって、1回最敬礼する習わしがあります。

宇治橋のたもとの大鳥居です。



伊勢神宮ではその永久(とわ)の繁栄を保つために、20年ごとに社(やしろ)を移す遷宮という行事がこれまでずっと行われてきました。風日祈宮(かぜひのみのみや)というこの社は、鎌倉時代蒙古襲来の折、神風を吹かせて日本の国を救ったと言われています。その隣には18年前の遷宮の時に残された社跡がありました。



御正宮(ごしょうぐう)は参道の一番奥に鎮座し、日本の八百万(やおよろず)の神をまとめて頂点に立つかしこき所です。ここもまたあと2年後、遷宮が行われます。

ここは以前には社(やしろ)がありましたが、今は玉砂利がひきつめてあります。手を翳すと不思議なことに暖かい風がほのかに感じられる、ミステリースポットです。

伊勢神宮を後にして、急いで自宅に戻ったら、我が家の守り神のラブラドールが待ちわびて空を見ていました。犬の年齢は1年に4才年をとるので、あと半年ほどで私の年を追いこして老化していきます。10数年前に我が家に来た時には、よちよち歩きの赤ちゃんでしたが、今では少し体力が落ち、ご飯も以前ほどは食べられなくなってきました。


ひげを見てください、頬はまだ少しですが、顎ひげはすっかり白さを増してきて
、しかも眼は白濁して老化の一途は隠しきれません。このワンコを見ていますと、やがて自分自身が歩んでいく道を教えてくれています。老化、そしてその向こうにある死はだれにでもいずれは訪れる現象です。とても怖がってうち震える人がいれば、また古(いにしえ)には金銀財宝の限りを尽くして不老不死の薬を求めた人々もいました。私自身、いずれ来るこの現象はその時が来れば素直に受け入れなければならないと思い続けています。それだからこそ、今日が一番良い日となるように、今日そして明日を大切に生きてゆきます。このブログを始めた目的は、医師会は果たして社会とどう結びつき、またどのように貢献していけるのかを問い続けました。8月から始めましたこのブログを見てくださいました方にお礼をしますとともに、さらに来年も書き続けますので、妥協を許さない手厳しいコメントをどんどん寄せて下さい。皆様方にとりまして来るべき新春が素晴らしい一年でありますことを祈念しまして今年の結びとします。(会長)














2 件のコメント:

  1. 伊勢神宮良いですね!日本人として、一度は参拝しておき
    たい場所です。

    死は生物として避けられない事象、だからこそ一日一日を
    大事に過ごさなければなりません。
    今日という日は、事故であれ病気であれ昨日亡くなった
    方々がどうしても生きたかった明日だと考えると、一日の
    重みも違ってきます。

    良いお年をお迎え下さい。
    ワンちゃんも可愛いですね(犬好き)。

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  2. 時々在宅での医療の話題を提供していますが、どこに死を求めるかではありません。私たちが常に考えなければならないことは、今日の自分を大切にして、明日をどう生きるか、このことに尽きると思います。アトムさん投稿ありがとうございます。これからもどんどん厳しくも明日につながるご意見をいただきたく思っております。

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