2012年5月31日木曜日

今日は初夏の輝き、講演会を開催しました

 今日は日中は昨日の雷雨で空が洗われて、朝から真っ青な空と初夏の日差しが広がり、ピラミッド・アジサイの花も少しずつ背丈が伸びてきました。
 診療が終わるとすぐに飛び出して会場へ向かいました。5月の講演会の司会進行を務めるのは、谷津保健病院循環器内科の須藤先生、多くの臨床経験と穏やかな雰囲気からとても患者さんから慕われている先生です。
 講師を務めているのは日本医科大学北総病院循環器内科の雪吹(いぶき)先生です。印西市にある病院は最近患者さんの増加傾向でかなり忙しいとのこと、そんな多忙な中、習志野市まで駆けつけてくれました。
 『経口抗凝固剤の新しい潮流』の演題で講演。
 高齢者はこれからの10年間で首都圏である東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県で65歳以上の高齢者が300満員増加します。そんな流れの中でいま心房細動が増えてきています。この病気は心臓の中に血の塊である血栓が作られ、それが急に流れ出てつまると、脳塞栓を起こします。重い病気で半身まひや時にはお亡くなりになる事すらあります。
 会場は少し空席もありましたが、みなメモを取り明日からの臨床に役立てようと意気込み・・・、
 今週は会議や委員会が多く皆さん少し疲れは見られましたが、熱心にお聴きになっていました。
 講演の後、会場からは質問が多く飛び交い、その質問に一つ一つ丁寧に答えてくれるので、とても勉強になった一日でした。
 これは誰の作品だかわかりますか、この1枚でわかる方は相当の絵画鑑賞家です。これは千住博さんが大学~大学院を卒業した時の作品です。素晴らしいと認められた絵は大学がお買い上げをするようですが、もちろんこの作品はお買い上げ・・・、
 暮れなずむ河のほとりで佇んでいる1匹の鹿・・・、親を探しているのか、この上流には何があるのか考えているのか、宵闇が近づいてくる不安を感じているのか・・・、ひょっとするこの鹿は私たち自身かもしれません。
 やがて夜を迎え深い闇に包まれてしまいました。でも鹿はまだ一人ぼっち・・・、そんな中でさみしさをふと忘れさせてくれたのは川面に映る天の川の銀河の数々でした。
鹿が星を眺めて、ふと今の不安や辛さを忘れていました。でも気が付くと河は流れて、星は相変わらず川面に映っていました。鹿はまた思い直して河の上流へと歩み始めました。
この絵は有名な絵で皆さんも時々見たことがあるのではないでしょうか。これらの作品は軽井沢に出来ました千住博美術館に展示してあります。ちょっぴり高い入場料ですが、趣のある建築と作品の数々は素晴らしいものですね。習志野市医師会では少しオーバーワークかなと思えるくらい勉強会を開催、明日の臨床に役立つように切磋琢磨しています。

2012年5月29日火曜日

今日は予防接種の会議を開きました

 このところの季節は心地よい風がそよぎ、風邪の患者さんが減ってきて、少し暇になってきました。今日は午後の診療を終えるとすぐに医師会で会議に出かけました。予防接種委員会の会長を務める袖ケ浦で小児科を診療している中山先生は、顎をさすって余裕の表情・・・。
 習志野市健康支援課の課長の内海さんがまず最初に挨拶と、今日の会議の目的、すなわち大勢の市民の方に過ちなく確実に一人でも多く予防接種を行うための会を開きました。
 隣の大内さんは市の予防接種に関して、市として市民の健康を守るうえで重要な事項を丁寧にそして理解しやすく伝え・・・、隣の石山さんがさらに強力にサポートすして・・・、
 実籾で小児科診療をしている赤松先生はいかに確実に予防接種を受けてくれやすいような市民への連絡システムのアドバイスをして・・・、袖ケ浦で内科小児科を診療している木村先生はときおり質問をしていました。
 皆聞き逃すことなく一生懸命耳を傾けて、会は2時間近くにわたって議論を重ねました。一例をあげれば、昨年5月から開始された子宮頸がん予防ワクチンは、中学1年から高校1年までの4学年、対象者は市内で2.987名、そのうち1回めをうった人は2.115名いました。その中でまだ数百人の人が3回目の接種まで終了していません。初回接種後1年以内であれば国と市の負担で、個人負担無く子宮頸がんの予防ができます。まだうち忘れの方や家族の方は健康支援課もしくはかかりつけの習志野市医師会の先生までご相談ください。
 今日の午後来院した患者さんです、『腕にシミができた。』と言っていました。これはシミではなく皮下血腫と言って静脈や毛細管からの出血です。
 心疾患や脳血管疾患の患者さんが増えてきて、最近では血液をサラサラさせる薬の内服治療が増えてきました。この方も外来ですぐに検査をしてサラサラ度を見ましたところ、とても素晴らしい結果で、少しの皮下血腫は心配ないとの説明に、胸をなでおろして帰られました。
 私の街は東京湾を埋め立てて約50年近くたっています。当時は庭木を選ぶ基準は、花の美しさだけでなく、美味しい実も楽しめるような考えで選ぶことが多かったようです。これは山桜桃梅(ゆすらうめ)、ちょっぴり酸っぱくてほんのり甘い味がします。
 イチゴの花が枝の先端にたわわについています。そして花弁が散った後にはまだ青緑のイチゴの実が顔を見せ始めています。
 そしてこれは柿の花、とても多くの花を咲かせますが、いくつもの花は途中で風や雨に打たれて落ちて行きます。また、地面に落ちた柿の実も徐々に大きさを増すことで、季節は確実に夏に向かっていることを感じさせてくれます。
そしてこれは夏みかんの花です、やがて小指の先ほども緑色の実を結び、秋の日を浴びてふくらみ、初冬の季節になると橙色の見事なミカンに変身します。習志野市医師会は予防接種の委員会を通して、ワクチンで防ぎうる病気はできるだけ予防できるシステム作りを習志野市と協力して努力して作り上げていきます。

2012年5月25日金曜日

昼休みに幼稚園へ健診に、夜は脳外科連携の会に

 今日は午前中の診療を終えるとすぐに飛び出して、すぐ前にある香澄小学校へ向かいました。さっそく昼休みで迎えてくれたのは、元気いっぱいの女の子たちが馬跳びをしています。大きな声をかけながら、順々に飛んでいました。
 そして今度は鉄棒・・・、やっと飛びつけるほどお高さの鉄棒に蹴上がりで上ったかと思うと、上手に逆上がりを連発しているのには、思わず拍手をしてしまいました。
 学校の奥にはかすみ幼稚園、今日はここで園児の健康診断に来ました。
 年長組は27名、年少組は17名でどの子も皆礼儀正しく、ご挨拶ができました。
 背中を触ってそして見て観察、側弯症のチェックをします。
 時には診察を終えてもまだ動きたがらない子とお話をします。普段クリニックで親と一緒に来るときは、ほとんど親が話をして、その陰に隠れて静かに甘えん坊の子供たちも、園でお話をするときには、ずっとしっかり者に変化しています。お母さん方安心してください、皆とてもかわいくてそしてお利口さんになってきました。
 そして夜は急いで診療を終えてから、津田沼中央総合病院の医療連携の会。講師は脳神経外科の砂田先生。スポーツマンで真っ黒に日焼けして、『脳梗塞と視力障害』の演題で講演をしてくれました。
 お茶を飲みながら質問がいくつも飛び出し・・・、皆さん方の質問や経験がこういう時には同席して聴いている医師にとってはとても良い勉強になります。
 出席されている先生方は習志野市と船橋市に所属している医師会のメンバーです。市が異なるとあまり顔を合わせないものですが、こんな機会にはお互いに顔見知りになり、医療の連携プレーには大変役立ちます。
 『一過性黒内障』とは初めて聴きました。これは頭に向かう内頚動脈が1本枝を出している、眼に行く動脈である眼動脈の壁で血栓が詰まって起きる目が見えなくなる病気、そして血栓が溶ければもとに治りますが、そのまま放置するとやがて完全につまって失明する怖い病気のようです。
 袖ケ浦で内科小児科診療をしている田中先生から順に自己紹介と質問が飛び出し、会は夜遅くまで続きました。+
 この薔薇は自宅で丁寧に栽培した方が下さいました。この優しい色とそして甘い香りは初夏の楽しみです。
 これは先日お墓詣りに出かけた時に見つけた、しゃくなげで、やはり初夏を代表する花。
日陰でこっそりと開いた葉弁は、昼顔でしょうか自生している自然の花もやはり美しいものです。習志野市医師会では幼稚園や保育園の健康診断、そして小グループでの勉強会に力を入れております。

2012年5月21日月曜日

今日はお昼休みに健康診断に出かけました

 私のクリニックは習志野市でも一番南の海岸に近いところにあります。したがってちょっぴり日差しが強くて、そして風も少し強い感じです。今日はお昼を早めに済ませて、目の前の香澄小学校に出かけました。
 震災の後で習志野市が掲示してくれたのは、海抜3.5mの高さしかないとの知らせ・・・、これまでこの街に暮らして25年、特に高波も、河川の洪水もそしてもちろん津波もありませんでした。でもこのお知らせには少し緊張感が走ります。
 小学校の良いところは校門近くにはこのようなパンジーの植え込みがあります。いくつものパンジーがそよ風に揺れ動いてるのを見ていると、それだけで気分は落ち着きモード・・・、
 校門から中に入ると、池にはオタマジャクシが泳いでいて、まだまだ手足が出ていないので、しばらくはユラユラと楽しまさせてくれるでしょう。
 いつ行ってもお昼休みには児童が掃除をしていて、いつも声をかけて褒めたり、励ましたりして通り過ぎます。
 今日は健康診断、低学年の児童は受け方を十分にわからないので、このように足を置く位置を表示してあります。
 昔懐かしい手洗いの桶が二つ並んでいて、
 小さいころから診察していた子供たちも大勢いて、いつの間にかやがて母親の背も追い越すほどに伸びてきて、たくましくなってきています。
 側弯症のチェックも大切な診察のポイントです。そして健康診断が終わると、みなきちんと挨拶できます。私の子供の頃は多くの児童はいきなり駈け出して診察室から校庭に飛び出していき、また駆け回って遊んでばかりいました。
 そう、今日は皆既日食の日、私はメガネを買うのを忘れて、急きょ頭をひねって、昔撮影したレントゲンフィルムのいらなくなったのを2つに折って観察しました。とてもよく見えて、タイミングを見て撮影・・・、
 もう少しで金環食というところで、空を意地悪な雲がおおい始めて・・・、
でもこのように素晴らしい写真・・・、これは残念ながら手の内を明かすとTVの画面を撮影しました。
習志野市医師会では児童と生徒の健康を守るため、この季節は健康診断に駆け回っております。寒くなったり暑くなったりするので、風邪をひかないように気を付けましょう。