診療が終わるとすぐに飛び出して会場へ向かいました。5月の講演会の司会進行を務めるのは、谷津保健病院循環器内科の須藤先生、多くの臨床経験と穏やかな雰囲気からとても患者さんから慕われている先生です。
講師を務めているのは日本医科大学北総病院循環器内科の雪吹(いぶき)先生です。印西市にある病院は最近患者さんの増加傾向でかなり忙しいとのこと、そんな多忙な中、習志野市まで駆けつけてくれました。
『経口抗凝固剤の新しい潮流』の演題で講演。
高齢者はこれからの10年間で首都圏である東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県で65歳以上の高齢者が300満員増加します。そんな流れの中でいま心房細動が増えてきています。この病気は心臓の中に血の塊である血栓が作られ、それが急に流れ出てつまると、脳塞栓を起こします。重い病気で半身まひや時にはお亡くなりになる事すらあります。
会場は少し空席もありましたが、みなメモを取り明日からの臨床に役立てようと意気込み・・・、
今週は会議や委員会が多く皆さん少し疲れは見られましたが、熱心にお聴きになっていました。
講演の後、会場からは質問が多く飛び交い、その質問に一つ一つ丁寧に答えてくれるので、とても勉強になった一日でした。
これは誰の作品だかわかりますか、この1枚でわかる方は相当の絵画鑑賞家です。これは千住博さんが大学~大学院を卒業した時の作品です。素晴らしいと認められた絵は大学がお買い上げをするようですが、もちろんこの作品はお買い上げ・・・、
暮れなずむ河のほとりで佇んでいる1匹の鹿・・・、親を探しているのか、この上流には何があるのか考えているのか、宵闇が近づいてくる不安を感じているのか・・・、ひょっとするこの鹿は私たち自身かもしれません。
やがて夜を迎え深い闇に包まれてしまいました。でも鹿はまだ一人ぼっち・・・、そんな中でさみしさをふと忘れさせてくれたのは川面に映る天の川の銀河の数々でした。
鹿が星を眺めて、ふと今の不安や辛さを忘れていました。でも気が付くと河は流れて、星は相変わらず川面に映っていました。鹿はまた思い直して河の上流へと歩み始めました。
この絵は有名な絵で皆さんも時々見たことがあるのではないでしょうか。これらの作品は軽井沢に出来ました千住博美術館に展示してあります。ちょっぴり高い入場料ですが、趣のある建築と作品の数々は素晴らしいものですね。習志野市医師会では少しオーバーワークかなと思えるくらい勉強会を開催、明日の臨床に役立つように切磋琢磨しています。
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