2012年11月21日水曜日

第27回病診連携症例検討会に参加して

 今日は朝からこんな済んだ初冬の青空・・・、今日もきっと良いことあるよと思いたくなる1日の始まり。
 これはつる科の植物・・・、
 紅葉するとこんなに輝かしくなるのでしょうか・・・、いえいえこれはポインセチア、もXmasが近づいてきているのでしょうか。
 今日は病診連携症例検討会の日・・・、診療所で困り果てたケースを病院に紹介しますと、病院で専門医が診断の治療をします。その橋渡しが徐々に定着してきました。谷津保健病院循環器内科の須藤先生は多忙な中で医師会の理事も務めてくれています。今日は見事な司会をして・・・、
 スタートは梶本先生、習志野市における前立腺がん検診のまとめをしてくれました。
 習志野市では4病院の専門医が的確に診断と治療をしています。
 前立腺がんはPSAという腫瘍蛋白を測定します。PSAが4.0以上は前立腺がんの可能性が出てきます。でも4.0~4.9の方の中には1/3に癌が見られます。恐ろしい数字ですね。
 2人目の発表は済生会習志野病院小児科の野本先生・・・、お手伝いはT薬品(株)の岩〇さんです。
 溶連菌感染症は時には恐ろしい川崎病との鑑別がつきにくいことがあります。溶連菌感染小ではこの様に足の指先の皮がはがれてきます。
 手の先も赤くはれてきます。
 3番目は谷津で循環器内科の診療をしている平野先生、お手伝いは岩〇さんです。
 そして受け取った谷津保健病院脳外科の酒井先生ははじめてのこの会のデビューでしたが・・・、
この3DCT血管造影をもとに、的確な術前診断をして見事な腕前でこの頸動脈内膜剥離術というとても難しい手術をやり遂げました。習志野市医師会ではこのように診療所と病院の連携を綿密にして、患者さんの治療に役立つよう、頑張っています。

2012年11月17日土曜日

昼は発達障害児の支援の会、夜は医療懇話会に

 今日は診療を終えて、雨の中発達障害を持つ子供の理解と子育ての支援について学びに行きました。感情にまかせてしかりつけることは、間違っているとのことです。実に同感・・・、
 児童虐待のシンボル、オレンジリボンです。虐待はやがて成長した時には、家庭内暴力、そしてそのまま気づかず大人になった時には、また虐待を繰り返します。
 皆で目を光らせて、身の回りで何かあったら児童相談所に連絡しましょう。
 夜は京葉地区地域医療連絡懇談会に出席しました。司会の斉藤先生は千葉市の副会長で、大学時代からの私の友人です。
 習志野市からは地域医療担当の梶本俊一先生が・・・、
 災害時のアマチュア無線の意義について報告されました。
 3.11の際には電話は全くつながらず、メールも数回に1回しか連絡できず、本当に困り果てました。そこで習志野市医師会では20名以上に無線の資格を取ってもらい、いまやパーソナル無線機を自宅に置いてもらっています。
えーまだまだかと思っていましたが、もうクリスマスのイルミネーションが飾られていました。まだ今年は〇日ある・・・、もう今年は〇日しかない・・・、皆様はどちらでしょうか。

2012年11月16日金曜日

研修医の加藤先生

 皆さんは初冬の空に輝くこの実をご存知でしょうか、これは花梨の実です。やがで葉が落ちて丸坊主になった木にしばらく実っています。花梨酒につけるために捥いでしまう家もありますが・・・、
 風見鶏はあまり見かけませんね、でも朝日に輝くこの美しさ・・・、思わず元気をもらいます。
 今週は済生会習志野病院から今年最後の研修医の加藤先生が来ました。医師になってから2年目で、しかも彼は勉強家・・・、いつも片手に医学電子辞書をもって今見たことをすぐに確認していました。
 診察の仕方、そして患者さんとの接し方、何をとっても私の若きころと比べると優れていました。今日はインフルエンザの予防接種を手伝ってくれました。
 赤ちゃんへの配慮とあやし方も上手、そして注射の仕方も痛みのないうち方を実践して・・・、
 受験生にも応援の言葉をかけながら、チクリ・・・、その彼も今日の夕方に私のクリニックを後にして病院へと戻りました。ちょっぴりさみしい思いでした。
私は夜の会議があって、医師会に行き、終了後またクリニックに戻りました。今日は帰宅は10:00過ぎになりました。これは今年のボジョレ・ヌーボー・・・、すこし軽やかで酸味がチョッピリきいていて・・・、何時頂こうかなと飾ってあります。皆さんは飲みましたか?

2012年11月15日木曜日

今日は認知症に始まり、認知症に終わる

 毎日紅葉を楽しみにしている、クリニックの裏手のドウダンツツジです。先日は山登りをして楽しみましたが、身近でもこんなに嬉しくいなる紅葉を、皆さんも探してみてください。
 習志野市の保健会館、この3階に医師会があります。このところ11月は特に忙しく通っていて、お昼休みと診療後パーフェクトな休みは1日だけでした。
 その前にある保健会館別館、やや時代を感じさせますが、ここから市民への発信はとても多く、また医師会でもよく利用させてもらっています。
 今日はキャラバンメイト連絡会、認知症の方やご家族の支えとなるべくその中核として頑張っていらっしゃる会の集まりがありました。高齢者支援課の中村さん・大久保さんの司会で始まり・・・、
 認知症家族の会世話人の植松多恵子さんの発言は、家族の心の奥からの声・・・、『医師に対する不信感』『医師にゆっくり話を聴いてもらえない』。下を向いていたい気持ちもありましたが、きちんと受け止めてそこから行動を起こすことが大切と、終わってから挨拶を交わしました。
 認知症サポート医の蒔田隆先生は開業医の立場から、認知症という疾患の説明と習志野市の置かれている現状を話し・・・、
 2017年に習志野市の人口は171.000人でピークを迎えますが、高齢者人口はその後も徐々に増加していきます。
 とくに袖ケ浦・香澄・秋津地区は最も市内でも高齢者の増加が予想され、現在でも秋津地区は65才以上人口は26%ですが、10年後は40%に達します。もちろん認知症は爆発的に増加すると予想されています。さて、皆さんどうしましょう。
 夕方から市内にある津田沼高校で今度は先生方の認知症のお話をしました。校長先生とのツーショット・・・、
 60名近い先生方がいらっしゃてくれました。そうすると『皆様が平均年齢まで元気で生きていられると仮定しますと、この中で15名から20名は残念ながら認知症になります。』と最初にお話しましたところ、先生方は苦笑い・・・、
 皆メモをおとりになって一生懸命聴いていました。身の回りのご家族で不幸にして認知症の方がいる方には、認知症サポーターになられることがお勧めです。これは習志野市の高齢者支援課に連絡すると詳しく教えてくれます。そして場合によっては講師派遣もしてくれることもあるかもしれません。
 外来で見ました中央にかさぶたが付いた丸い湿疹があり、痒みがとても強くて・・・、全身に同じ形の多数の湿疹ができていました。これは済生会習志野病院から派遣されている研修医の加藤先生が調べてくれて、痒疹とわかりました。虫刺されが原因のことが多いのですが、この人ははっきりした原因は同定できませんでした。
この方は前日に会社でインフルエンザの予防接種を受けた後、腫れて来院。蕁麻疹の様な紅班が広がっていました。熱を持っていましたので、冷やして経過を見るように指示しました。習志野市医師会では認知症の診療体系をきちんと見直して、社会のニーズにお応えすることを痛感した1日でした。

2012年11月9日金曜日

ワシントン・アニュアル勉強会に参加して

 この川?運河?は西は船橋市、東は習志野市の境を流れ、谷津干潟の東から東京湾に注いでいます。潮の満ち欠けで遡ったりして、時には小さなエイがいて不思議な約1.100mの河?
 3/11の震災の爪痕がまだ残っていて、やっと護岸工事が始まりました。
 今日は夕方の診療を終えて、急いで?(いつもこのところ急いでばかりですが)勉強会に出席。今日は谷津保健病院に赴任された糖尿病専門医の久保木先生のレクチャー・・・、
 HbA1c(糖尿病の2か月間の平均点)は血糖の変動が大きくても小さくても、見かけは同じ・・・、それでも変動が小さいほど合併症は少ないのです。
 今治療に使われている薬は、こんなに多くあり、赤枠は患者さんによっては使えないことになっています。これも全部覚える必要があります。
 私は司会、あまりの熱気に圧倒され暑さで失礼をして上着を脱いで、隣は船橋市医師会の先生、そして谷津で循環器内科専門の平野先生。隣は糖尿病専門医で津田沼で診療している徳山先生。習志野市の糖尿病医療の大きなけん引役の先生です。
 大久保の内科の山川先生、谷津で在宅医療の豊口先生、谷津の循環器内科の高橋先生・・・、
 そして大久保で眼科診療をしている青木先生、袖ケ浦で内科の田中先生です。
 谷津で内科の蒔田隆先生、秋津の山田先生、香澄の荒井先生、藤崎で内科の吉岡先生、皆週末の疲れも感じさせず、熱心に聞き入って・・・、
 久保木先生との討議は夜が更けるまで、長く続いていました。このような小グループの勉強会は質問も気軽にできるので、大変勉強になり、また地域の医療連携にもとても役立つ会です。
灯台躑躅(どうだんつつじ)、中国では満点星。5月ごろに白い5mmほどの可憐な釣鐘の様な花を咲かせます。そして12月になると真っ赤に紅葉して目を楽しませてくれます。習志野市医師会では小グル-プ勉強会をとても多く開催しています。明日への皆さんの診療に役に立ちます。お体のことで心配があれば、何時でも習志野市医師会の先生をお尋ねください。