2011年2月4日金曜日

予防接種の助成が増えてきます



私の診察室には大きな机がドーンと鎮座しています。それは御覧のように3台のパソコンの置くスペースが必要だからです。正面には電子カルテ、左奥には画像サーバーと言いまして、レントゲンや胃カメラのフィルムが入っています。また手前の小さなノートには検査データが詰まっているのです。無機的な冷たい感じですね、そこで顔をあげて少し見上げると

3人の美人が微笑んでくれています。これは昨年の日展での受賞した作品で、実際の洋画・日本画は200号と巨大なもので、その絵葉書です。少し疲れたら見上げてにんまり、そしてまた診療の毎日です。





待合室には本物、50号の素晴らしい日本画が飾ってあり、患者さんの目を楽しませています。赤を基調にした絵で、アイススケートで滑る前の緊張感に満ち溢れた瞬間は、背筋をピリッとさせる感じがします。






予防接種が増えてきました、一つはこの子宮がん予防ワクチンです。パピローマウイルスに感染することが子宮がんの大きな原因となっているので、感染する前にうつワクチンです。もうすぐわずかな自己負担か無料で接種できるようになり、将来の子宮がんはかなり減ってくると予想されています。


合計3回接種、筋肉注射でほかの注射と比較すると少し痛いでしょう。それでも大切なワクチンなので、未来のお母さんにとってはぜひとも受けてほしいものです。







赤ちゃんにとっても朗報です、肺炎球菌とインフルエンザかん菌に対するワクチンが始まります。このワクチンは赤ちゃんにとって大敵の細菌で、脳脊髄膜炎という痙攣や意識障害を起こす病気の予防になります。開始時期は自治体により異なり、習志野市でもまだ決定していませんが、近いうちお知らせすることになるでしょう。私たちの未来を担う次の世代に暮らしやすい世の中を、皆さんで築きましょう。







2 件のコメント:

  1. 近いうちに習志野市も公費で子宮頚がんワクチン接種ができそうだということを伺いました。もう既に2回の接種済みでしたので、残念ながら3回目も自費での接種となりました。

    しかし、親として一番有り難かったのは、地元のホームドクターのクリニックで接種できたことです。ワクチン接種とはいえ、思春期の娘を連れての婦人科受診はやはり抵抗がありました。

    帰宅後、母子手帳の予防接種欄のワクチンのロット番号と日付印を見て、親としての責任の一つを果たしたような気がしました。

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  2. 会長(香澄)2011年2月10日 21:59

    子宮頸がんはヒトパピローマウイルスが大きな原因になっていると考えられています。そのため、このウイルスに感染する前に予防注射を受けることは極めて大切なことです。3回うつことでほぼ免疫がつきますから、この癌になるリスクは大きく減ってきます。ただ、全くかからないとは言えませんので、成人してママになったころからは年に1回の検診は受けてください。この匿名さんのようにお子さんの健康は積極的にご両親が守ってあげてください。

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