2011年2月7日月曜日

在宅診療の日です


今日は晴れてポカポカ、歩いて金〇さんのお家を訪問しました。今日も元気で顔色もよく、肌もつやつやしてすっかり元気になりました。 お気に入りのピンクの灰皿には1本、でも今日も蓋を開けてみれば
 

7本吸殻がありました。「あれー昼過ぎたばかりなのに、もうこんなに吸っちゃったねー。」と私が言いますと、金〇さんは「ほー。」と申し訳ないねーという意味か、まあこんなもんだーという意味かよくわからない言葉を唸ります。





すぐに往診カバンからパルスオキシメーターという血液中の酸素飽和度を測る器械を取り出して測定、もし低かったなら「ほうら、こんなに悪くなっているよー。」とお説教の準備・・・。ところが結果は98%と極めて良好。「あれー、金〇さんはタバコを吸うほど元気になってきたねー。」と私が言いますと、「ほおれ先生、俺の言った通りだー。」と自慢げに頷きながら話されました。


「足りなくなると息子のを吸うので…。」と奥さんが言いましたので、見ましたらニコチン8mgのヘビータイプ、箱には肺気腫を悪化させると書いてありました。「肺気腫の吸入治療薬を吸っていて、これは危険ですよ。」と目           
の前で説明。


どうせ吸うなら今吸っているニコチン1mgの白ラベルにしなさい。「肺がんになるのはあと10年以上かかるから安心ですよ。」と訳のわからない苦しい説明をして、白ラベルで我慢するようにさせました。



クリニックに戻る途中のグラウンドから遠く幕張メッセのビル、

桜のつぼみはまだまだ小さく春の準備もしていません。公園にはだれ一人いない静かな昼下がりでした。
   金〇さんを見ていますと、人生は何が幸せなことか見えてくる気がします。習志野市に

は在宅診療を支援する先生が何人かおります。まずお近くのかかりつけの先生にご相談してみてください。










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