2011年8月28日日曜日

今日は病院前エマルゴ・トレーニングの実習会です


今日は8月も最後の日曜日、遊びに行きたい気持ちを抑えて、行先は習志野市消防本部の5階講堂へ・・・、








エマルゴとは限られた時間と医師や看護師が、いかに効率よく命を救うことができるか、もしかすると救える人の命を救うことができない?そんなことは許されません。
堺市民病院から中田先生をお迎えして、最初にレクチャーを行い・・・、



3名ずつの医療チームに分かれて弁当を食べながら、午後から起きる災害の医療チームとしての作戦を練り、当然弁当の味もわかりません。大変です、『京成津田沼駅前でバスとトラックの大衝突で、負傷者多数発生。』の一報・・・、左の小さなだるまさんは負傷者です。


赤松班の役割は、現場でトリアージされた負傷者を救護所で待ち構えて、再トリアージといかに早く現場での適切な処置を終えて、救急車・ドクターヘリに搬送を依頼するか・・・、思わず手に汗握り、額には苦渋の表情が漂い・・・、



待ち構えている救急隊の指揮者は適切な医療を行える病院への連絡と対応を無線機を使って行い・・・、それでもトリアージ赤や黄の負傷者が溢れて、スムースな搬送は行えず・・・、



その頃病院では手術室はてんやわんやの大忙しに、思わずインストラクターの中田先生のお叱りの鞭が飛び・・・、





終わってみれば『無念じゃ』と一言残して神に召された人が4名、それでも42名が病院まで搬送され適切な医療を受けることができて・・・、




エマルゴ・トレーニング・システムの修業免状を無事に頂き、肩の凝りと首筋の張りも思わず吹っ飛び・・・、





これは2日前のゲリラ豪雨と雷雨の日、自宅に戻ると何やら白光するゴミ・・・、思わず近づくとヒキガエルの若い?お二人深夜デートの最中でした。




カメラを向けると互いに何食わぬ顔をして離れ去ったのは、もしかすると不倫・・・、でも捕まえて我が家の庭で暮らしなさいと、庭に放しました。
習志野市医師会では常に災害医療に備えて、準備を怠らないよう、心がけています。それが市民への責任です。

2011年8月11日木曜日

暑さの中でも働く人をサポート



今日は食品工場でのケーキ作りの職場巡視、危険な個所はないか安全で危険ゼロの職場作りを目標にしています。コンベアオーブンからケーキのに使うカステラが次から次へと焼けて出てきます。







こちらのオーブンからは丸いカステラ生地が出てきました。これだけでも美味しいカステラですが・・・、









うっかりすると手の先や前腕にやけどを負うことの無いように、熱くなった金属部分にはこのような高温注意のステッカーがきちんと貼られて注意を促しています。








美味しそうなロールケーキの行程です。ああ食べたいなと思う間もなく、ベルトコンベアに運ばれて・・・、冷凍庫を通過するとカチカチに凍って・・・、








器械を用いて厚さと形を崩すことなくカットして、端は切り落とします。ここでも思わず涎がマスクの中で滴りそうになりますが・・・。









足元を見るとわずかなケーキカスがフロアに落ちていて・・・、この位なら良いのではと思う気持ちを鬼にして、『足元の清掃をしなさい』
とよりきれいな職場つくりをめざし。









天井に眼をやると、めずらしく蛍光灯が切れています。『明るい光の下で、きちんと作業をしてください。』とまるで鬼のような些細なことまで注意します。目標はただ一つ、『危険ゼロの職場つくり!』








今日のお昼のメニューはパンプキン・カレーです。かぼちゃがとろけるほど煮込まれて美味しく甘い味がして、グリンピース・ドレッシングのサラダとマッチして・・・、今日も3分で飲み込んでしまいました。患者さんにはよく噛んでくださいと言っていますが、忙しさに追われる私自身はお昼のカレーはいつも飲み込んでいます。産業医を希望する方は習志野市医師会の担当者までご連絡ください。

2011年8月8日月曜日

今日のテーマは認知症治療の最前線です




今日は立秋、暦の上では秋の始まり、もう今日からは『残暑お見舞い申し上げます・・・。』日暮れはいつの間にか早くなってきて、午後7時まえには御覧のように日は西に傾き・・・、

















今日は認知症の勉強会、製薬会社は今後使われるとともわれる薬を開発します。高齢化に伴いこの物忘れの薬も増えてきました。私のような団塊の世代がやがてはお世話になるかもしれない薬剤の使い分けを中心にパイオニアをお呼びして・・・、レクチャーは極めて簡潔にはっきりした口調でしかも流れるような展開に一同聞き惚れて・・・、







御覧の様に右の谷津で内科小児科在宅医療を中心に開業している蒔田隆先生、左の香澄で外科内科をはじめ市民のニーズに対応している荒井先生、2人とも瞬きも忘れてお聴きになっています。







1866年セザンヌが描いたのは銀行家として名を成した父親の肖像画・・・『紙を読む画家の父』、画家になることに必ずしも賛成しなかった保守派の父に対して頭の上がらなかったせめてもの挑戦に父が読んでいる新聞は、一般紙ではなく急進的な普段は父が読む事の無い新聞でした。









1873年、すでに父が世を去った時、イタリア人の少年プロモデルを描いた『赤いチョッキの少年』です。物憂げな表情を漂わせた革新的な印象派の表現を描きました。











そして最後は1875年、『日傘をさす女性』はモネの作品です。5才の息子を傍らに、風でそよぐベールに隠されて微笑む素敵な彼の奥さまは、この4年後に亡くなる運命にありました。


いずれの作品も私の診察室の前に飾っておき、患者さんと一緒に楽しんでいます。医師と患者は常に病気に対して向かい合い、何でも言えるよき関係を目指すのが私の考えです。

2011年8月5日金曜日

診療では時にはドキッと驚かされます


今日は衝撃的事実が2つありました。でもその前に、数年前に一人で山登り・・・、いつも反省をしながら一人で歩きます。ここは志賀高原の奥の寺小屋ゲレンデの頂上、季節は10月も半ばです。






黄色く見えるのはブナの林です。心が落ち着きませんか。向こうに見えるのは岩菅山・・・、人影もまばらで一人寂しく山登り、でもそれもなかなか良いものです。












この風景はかなり前の記憶、標高2.000mの高さでは池塘があり、心を和ませてくれます。池塘とは小さな池のようなもので、小さな湧水のようなきれいな水面に時には美しい高山植物があります。










ここは妙高と燧岳の境のところ、9月のこんなにしっとりとしたリンドウが迎えてくれました。











衝撃その①、今年は手足口病が大流行、子供だけでなく40才の年齢にも拡大して・・・、肘にはこんなに大きな水疱が・・・、これまではほとんど見たことが無いような病変。








衝撃その②、今日インフルエンザと診断された患者さんがありました。40才代で東南アジア方面から帰国してから発熱したと言っていました。飛行機の中で咳をしている人が多いので注意していたのですが…。でもこれほどA型のマークがしっかり出るのは鳥インフルエンザではないですよ、とお話しました。厚生労働省の感染症情報最新版によりますと、千葉県は5名、そして南の鹿児島県は55名、沖縄県は180名のインフルエンザ患者が発生しています。お盆で海外に行く方は注意してくださいね。でも、旅行を終えて発熱した方は、習志野市医師会のかかりつけの先生に相談してくださいね。

2011年8月1日月曜日

7/31(日)は乳腺エコーの勉強にでかけました



土曜日の午後出かけて東京駅で新幹線、左は山形行、右は仙台行のドッキング新幹線・・・、








私は仙台行の乗って、宇都宮までの1時間の旅、東北新幹線は本数が少ないので遅れないように気を配り・・・、宇都宮についたら街灯は消してありかなり薄暗い街並みで少し物騒な感じさえして、とても暗い裏通りの飲み屋さんには行ける雰囲気ではありませんでした。




早朝4時にホテルの10階はユッサユッサと揺れて目をさまし、早めにシャワーを浴びて出発、ローカル線のドアはなかなか空かないのでどうしたのかと見ていると、乗客はこのボタンを押してドアを開け車内に入っていました。これは省エネのアイデアです。





自治医科大学の表門を入って左に松の林を過ぎて、講堂はとても立派でうらやましい限り・・・、








今日は乳腺超音波診断学の講習会が開催されました。









会が始まる前の緊張のひと時、朝の9時前の光景、これから夕方4時30分までの講習で、お昼御飯もこの席について食べながらのランチョンセミナー・・・。








乳がんは1980ごろからアメリカやヨーロッパでは患者死亡が減ってきています。これはマンモグラフィーの検診が寄与しています。ところが日本では思うようにいかず、まだまだ上昇して年間死亡は1.0万人、しかも40才から50才の年齢が多いのは極めて由々しき問題。





マンモグラフィーでは乳がんの30%は見落としているとの報告もあり、特に若い世代には乳腺エコーが重要な検査となります。このエコーから組織型が分かり、これは比較的治りやすい充実腺管癌です。






一方これは硬癌、進行が速く再発率も高い困ったタイプです、また注意しないと見落とすこともありそうです。

終わってみるととても勉強になり充実した1日。






自治医科大学病院の遠景です。周囲は畑が広がり静かな田園、誘惑のない世界で6年間勉強できるのは羨ましいとこの大学の学生を思い、帰路につきました。習志野市医師会では乳がん検診は主として病院で行っています、お困りの方は主治医の先生に相談してみてください。