2015年10月31日土曜日

いのちの看取り講演会~心のケア~に出席してきました

 今日は10月最後の土曜日、クリニックではレセプトと言って診療に対する請求を作成する日です。でも大切な講演会がありましたので、今日も飛び出しダッシュ・・・、ここは千葉市役所。
 太い道路を挟んだ前には千葉県医師会新医師会館があります。
 ガラス張りのクリーンなデザインのフロントです。
 医師会長の田畑先生のご挨拶で会が始まりました。
 そして司会は副会長の土橋先生、市川市から2時にはこの席に着いているということは・・・、診療と副会長のお仕事は本当に大変な事と思います。
 基調講演は浄土宗大厳寺住職で大学名誉教授の長谷川先生のお話し。『死を迎えるにあたって、死の形は決して押し付けるものではなく、また何が正しいということでもありません。』との一言に、心は救われますね。
 千葉市健康福祉部から、夫婦で人生の終わり方を話し合うこと。
 受けたい医療と、受けたくない医療も話しておくこと。
そして、自分が意思を表明できなくなることもありますので、その時は誰が代わりに意思を伝えるのかも決めておくこと。なかなか課題は大きくて大変ですね。これからも習志野市医師会では在宅診療と看取りの医療を推進して行きます。どんなご相談も医師会までどうぞ。

2015年10月29日木曜日

済生会習志野病院医療連携フォーラムに行きました

 街の開業医のところへは、それは多種多様な病気の方が訪れます。首の後ろから右肩にかけて赤い皮膚のただれがひどいですね。これは何十年も前に感染した水ぼうそうウイルスの2回目の怒りによる病気です。幸いこの方は痛みは少なかったのですが、発症したら大急ぎで来院しましょう。
 そしてこれは背中のおでき、正確には粉瘤(ふんりゅう)と言って、中に膨らんだ脂肪の塊が膿んでしまったのです。
 さて、今日は第10回を迎えた済生会習志野病院医療連携フォーラムの日、山森院長が挨拶を述べました。
 本年4月より赴任した上司(かみつかさ)神経内科部長が・・・、
 神経内科ではこのようにパーキンソン病から認知症、脳梗塞他たくさんの病気を診ていますと説明。
 榊原先生はこれまでも習志野市医師会の認知症関連研究会では何回も出席いただき、繰り返してお世話になっている先生です。
 高齢化だけでなく、年齢以外にも最近になって明らかに増加しているパーキンソン病の説明・・・、
 牧野先生も4月から済生会習志野病院に赴任してきました。
 認知症は460万人、予備軍を合わせると1.000万人に迫ってきました。この病気はきちんと診断して治療をしないと1年間で約20.0兆円という膨大な金額の損失になるそうです。
 左はMRI画像、海馬(かいば)が縮んでしまい、側頭部の脳血流が低下して行きます。
上司部長先生がまとめのお話し、失神では重症化するのは心臓疾患なので、最初は循環器内科で診ますと・・・、
 そして循環器内科の医師が他の病気が原因ではと言ってきた後で、神経内科の出番ですと・・・、
 会場からは一斉に質問の嵐・・・、船橋市医師会の豊沢先生。
 習志野市歯科医師会の阿部先生。
 そして千葉市医師会の赤石先生、脳外科医で千葉市のみならず習志野市における救急心肺蘇生やAEDの使い方では1番の指導者です。
 さて、最近気になるのはこの毛虫。もう1週間近く地面を歩いています。生えている雑草でもご飯になるのか心配、きっと風の強い日に樹の枝から振り落とされて、さまよう子羊ならぬ毛虫ちゃんです。蛾になれると良いですね。

2015年10月25日日曜日

ICLS講習会に出席しました

 今日は朝早くから千葉市の医師会を訪ねました。集合は朝8時の時間厳守、昨日の疲労が残っていましたが、朝ぶろに入ってさっぱりした気分で出かけました。
 千葉市総合保険医療センター内にある会場で・・・、
 ICLSとは突然の心停止を起こした時の、最初の10分間の処置をどのような手順で行うかという、蘇生法のスキルを覚えます。
 1人が胸骨圧迫法と言って、胸の真ん中を力強く1分間で100回押し続けます。そしてもう一人がAEDを装着します。
 このコーナーでは気管内に食べ物などを詰まらせたときの救急処置方法です。
 グッタリしているヒトの後ろから抱えるようにして、みぞおちにこぶしを当てて上方にぐっと力強く引きます。すると、気管に詰まった食べ物が、口から飛び出してくるのです。
 この器械は除細動器と言って、AEDの兄貴分。
 そしてこの人形にはコンピューターが内蔵されていて、様々な心拍リズムや不整脈を出せる優れもの人形です。
 次に教えるのは、マスクでは充分な呼吸ができない時に、気管の中にチューブを入れる作業・・・、
 気管の入り口をしっかり確認して、見ながら入れないと、気管のすぐ後ろを走る食道に入ってしまいます。
 その見分け方は胃の上に聴診器を当てて音を聞くのです。『ゴボゴボ』と言う音が聞こえたなら、それは胃に入っている証拠、直ぐに抜いて再び酸素をマスクから送ってあげないと、酸素不足から大変なことになります。
 いずれにしても、救急蘇生は多くの人がお互いに声を掛け合って、協働での作業が上手く行く秘訣です。とてもチームワークが良いのが分りますでしょう。
そして心臓がまた動き出してくれることを祈って、電気ショックを掛けるのです。
 秋の野菜や好みを並べて、神様に感謝して豊穣を祈るのは日本だけの儀式ではないでしょうね。習志野市医師会では救急災害医療に千葉市と一緒になって力を合わせて、これからも実力をつけて行きます。

2015年10月24日土曜日

京葉地区地域医療連絡懇談会に出席しました

 明日は10月最後の日曜日、街からは『トリック オア トリート』の声が聞こえて来そうですね。
 今日は午後から京葉地区医師会の懇談会が開催されました。千葉県医師会会長の田畑先生のご挨拶、
 お隣の千葉市医師会会長の入江先生が続きましてご挨拶、とても元気の良い先生でいつも私には教えて頂くことが多い方です。
 会場は空いている席は殆ど無いくらい、土曜日の午後にかかわらず皆さんが遠方から参加してくださいました。
 千葉市からの報告はがん検診の話題、受けてくれる人がまだまだ少なくて、今後どのようにすれば受診率が上がってくれるのか、共通の課題です。
 八千代市からはMCA無線という交信ツールを取り入れています。無線の免許を所持していない方でも、無線機を通して交信できるようです。欠点はややコストがかかっているとのことでした。
 千葉県医師会の理事の先生方、毎週木曜日に集まって議論を県民と医師会員のために重ねて下さっています。
今日のデザートはマロンケーキと白桃のシャーベット・・・、思わずほっぺたが落ちそうになりました。
 さて、山に行くと岡虎の尾(オカトラノオ)が時々初夏に見られます。広葉樹の下でひっそりと咲いて、でも純白に輝いている素敵な花です。ところがこれは紫色の花弁・・・、最近秋も深まっていく中で、紫色の花が目立つと思いませんか?
至近距離でパシャリ、素敵な涼しげな花ですね。さて、今日の質問①、このオカトラノオの親戚にあたる紫の花は何と言う名前でしょうか。
習志野市医師会ではいつも医療や介護における問題意識を強く持って、社会貢献を目指しております。

2015年10月22日木曜日

ABC胃がんリスク検診実行委員会に出席しました

 今日はとても清々しい秋晴れの日、チョッピリ汗をかくくらいの一日でした。夜から医師会でABC委員会と言う不思議なネーミングの会。会長は中央の奏の杜で消化器内科の尾高先生です。
 今日の先生方は消化器内科診断学をリードする皆さんです。これだけ素晴らしいお仕事をしている先生が一堂に会するのは珍しく、また習志野市程優秀な先生が多い地域も稀です。
 担当理事の平野先生は循環器内科がご専門です。それでもこの新たに行われる準備をしている胃がんリスク検診にはとても熱心に取り組んでくれます。
 健康内からは胃酸の元1号が胃の上半分から分泌されています。
 ところが胃がピロリ菌で疲れて仕事をしなくなってくると、胃酸の元1号は減ってきて、2号はそれほど減りません。その変化を血液検査で知ることによって、胃がんになり易い胃かどうかを判定して、内視鏡検査を勧めます。
 習志野市の健康支援課検診係、中村さんはじめ皆さんもとても勉強熱心で、夜も更けて遅くまで意見を述べてくださいました。皆様お疲れ様でした。
 さて、この何やら可愛らしい色の電車は・・・、
 トロッコ電車です。
 オープンカーで乗り込む時にも足を上げてまたいで乗車します。陽を浴びているときは、とても心地よい・・・、
 ところがひとたびトンネルの中に入った時は、真冬の冷たさと寒い風を直接頬に受け、真冬より寒い印象でした。
 さて、そこで問題。①線路わきにはコンクリートの壁が続いていて・・・、
 壁にはこんな四角い小さな穴が開いています。
 近づくとこんな穴です。さて、この穴は何のためにあるのでしょうか?ヒントはこのトロッコ電車は4月~11月までの機関だけ運行しています。すると、それ以外の季節は、どのようにしてトロッコが動いていない時には移動するのでしょうか。
 裏日本の冬はもうすぐそこまで近づいて、柿の実がたわわになっています。美味しそうですね。
そしてこんなに美しい紅葉がすぐ手に取れるところまで、近づいてきました。習志野市医師会では市民の皆様の健康を大切にして、これからも検診がどの様にすればより大きな効果が得られるのか、議論を重ねています。