2013年2月27日水曜日

東葛南部東地区小児初期診療勉強会に出席して

 震災からやがて2年がたちます、習志野市の海寄りの香澄地区では震災で破損した水道管やガス管、そして道路の補修大工事がようやく本格的に始まりました。
 あっちでもこっちでも工事のトラックが止まって頑張っています。
 今日は小児科の勉強会を開催、船橋市・鎌ヶ谷市・八千代市と習志野市の4市にまたがる勉強会で、やがて10年の小児初期診療を学ぶ会・・・、今回は習志野市が担当で、座長は袖ケ浦で小児科診療の中山先生が勤めました。
 最初の講師は横浜市東部病院こどもセンターの乾先生です。
 小児の肝炎を体をスイングさせながらリズムよく話を進める姿に、皆引き込まれました。
 出産のときにB型肝炎ウイルス陽性の母親から生まれる赤ちゃんは母親からウイルスがうつります。その予防で始まったのが生まれたばかりの赤ちゃんにするワクチンです。これで母子感染は効果が認められ激減しました。 ところが母子感染以外に、大人から子供へも肝炎はうつります。そのためにはワクチン接種が必要です。
 次に国立国際医療センター肝炎免疫センターの溝上先生が・・・、
 B型肝炎がどのように変わってきているかをお話になり、とくに従来なら完全に治ったとされているケースから再び肝炎を発症することが見られます。特にリンパ腫の化学療法、そして関節リウマチの免疫抑制剤療法では時に見られます。
 まだ2月なのに習志野の香澄ではこんな可憐な蕗の塔が可愛らしく地面から顔をのぞかせています。これは患者さんを往診した時に見つけました。

ここにもありました、思わず『美味そうだな。』と私が言うとご家族に、『先生ここはうちのワンコが毎日散歩の時におしっこをかけていますから・・・。』習志野市医師会では小児疾患の勉強会にも参加、推進しております。

2013年2月25日月曜日

今晩は無線の実戦訓練をしました

ユリの花はこの頃の様に寒い気温のもとではなかなか蕾を開きません。でも、少し開き始めるとその馥郁たる香りの素晴らしさに思わずうっとりしてしまいます。
 さて、今日は3人だけの災害時マニュアルワーキンググループでの打ち合わせ・・・、少し時間が伸びて無線訓練まであお15分しかありません。アンテナと本体を繋ぐコードが無いと大慌て・・・、私はタイムキーパー役で『まだ時間はある、落ち着いて、落ち着いて。』の掛け声・・・、
 谷津で小児科内科の蒔田隆先生は写真に撮ると落ち着いて見えますが、やはり少し慌て気味・・・、でも確実にアンテナと無線機本体、そして電源を接続して・・・、
 医師会が誇る?固定器型無線機です。出力20Wで、今日はこの器械からすでに市内の各地域で待っている医師会の先生方と協力してくださる医療系職員の方に発信開始・・・、
 津田沼で透析医療をしている梶本先生はパソコンでそれぞれの無線ナンバーをコールして的確に連絡を取ってくれました。そして電波の受信程度を連絡先の先生方に聴いて確認、また建造物の中か外か、何階かを調べてくれました。
 これは5Wの携帯無線機です。個人が災害時に携帯して移動し、習志野市内で4カ所の基地局に設置予定の先ほどの無線機を通して自分の位置や緊急の作業を確認します。
 梶本先生に教わりながら、無線機のトレーニングを受けました。
 さて、もう少しするとお雛様は女の子の節句、我が家にはこんな小さくて可愛らしい、鉛筆の先ほどの大きさの内裏さま・・・、
さらに三人官女のぽっちゃりとした姿に、心の安らぎを覚えます。災害時に医師がどのように行動するか、習志野市医師会では今後も最重点課題として取り組んでいきます。

2013年2月23日土曜日

幕張で終末医療のシンポジウムに出席

 幕張はその昔は海の中、今ではホテルが並んでいます。素敵なデザインのマンハッタン・・・、
 お隣にはホテル・フランクス・・・、
  そしてホテルニューオータニ・幕張・・・、
 そして今日の会場は昔は幕張プリンスホテル、現在はアパ・リゾート、
 ホテルの向かいに会場があります。
 県医師会の海村理事の司会で始まり・・・、
 会場には医師、看護師、介護職、市職員など主催者発表では400名が参加しました。
 最初に県医師会会長の井上先生がご挨拶・・・、
 続いて土橋副会長が座長を務め基調講演が始まりました、
 高齢者で栄養、水分が自らの力で摂れなくなった方にどう対応するか、意見は揺れ動いています。
 筑波大学の飯島教授は高齢者の終末医療は説明、
 ブルーは昭和22年の死亡数、周産期死亡と、青年期から変わることない結核による死亡、これが赤い平成22年の死亡数、すべての年代で死亡者は激減し、90才の高齢でほとんどの方が死亡数のピークを迎えます。
 人生の最後をどこで迎えるか、現在は在宅で17%、病院で80%です。男性は自宅で妻に看取られて最期を迎えたいとの希望が60%、妻は夫が頼りにならないので病院での最後が最も多い希望でした。
 突然死やがんによる死亡はピンピンコロリに近く、臓器不全や認知症は長期間患った末の最後となります。
 食べられなくなる原因で最も多いのは嚥下障害、これをみなさんはどうしますか、そのまま死ぬ、鼻からチューブで栄養補給、胃瘻栄養、完全高カロリー輸液と選択は様々。どれが幸せかはこれからの議論を尽くしましょう。
 船橋市医師会の玉元先生は胃瘻のシンポジウム司会を務め・・・、
 千葉市の中村先生は日本尊厳死協会に属し、苦しみを延長する無意味な医療には反対の意見・・・、
 冨里市の訪問看護師、木所さんはこれまでの経験から在宅に帰すことだけが目的の胃瘻造設には反対の意見、人生を生きるQOLをアップして初めて意義があるとの意見。
 寒さの中でドウダンツツジでしょうか、凍えています、春には花を咲かせ、秋には紅葉が見られ素敵な庭木です。
夏みかんが枝もたわわになってきて、春寒の日差しを浴びて気持ちがよさそうでした。2045年ごろに高齢人口は最大、私が生きていたら95才です。皆さんは自分の最後をどのように送るか、考えたことがありますか。これから大いに議論をしましょう。

2013年2月22日金曜日

習志野地区学校保健研修会に出席して

 
診療を終えて急いで京成津田沼駅前のサンロード津田沼へ行きました。今日は習志野地区学校保健研修会の開催日です。1845から子供たちにいつも視線を当てている養護教諭へのメッセージ・・・、
 

 講師は谷津保健病院小児科の塚田日出樹先生、そして演題は「子どもの成長障害~早期発見のポイント~」です。
 金曜の夜、一家団欒の時間/楽しい彼とのデートを振り切って習志野市の養護教諭、幼稚園の先生、保育士、健康支援課の人たちが集まって熱心に聞き入ってくれました。
 司会はこの稀な成長障害のスペシャリストの岩本さんがマイクを取り・・・、
 子供たちの成長は様々な要因で左右されます。とくにホルモン分泌障害は早期に発見すれば、全く普通の子供たちと同じように成長しますが・・・、
 ターナー症候群は染色体異常が原因で起きる成長障害・・・、
 今日のメインテーマは成長ホルモン分泌障害を抱えた子供たちの早期発見、クラスの中でほかのこどもより頭一つ低い身長の子、2学年下の児童よりさらに身長が低い子・・・、この子たちを一番見つけているのは現場の養護教師です、実に67%が彼女らの指摘で見つかっています。
 会を終えて医師会を代表してご挨拶、4月より公益認定法人となる習志野市医師会ではさらに市民の皆さんのためになる用、公共の福祉のために一肌脱いで頑張ります。研修会を数か月前から計画した2人でツーショット、充実した日になりました。
充実した重みと言えばこの晩白柚(ばんぺいゆ)、大きなミカンですね。大分県出身の千葉市の溝部喜里子さんと野村邦子さんが重いのに抱えて持ってきてくれました。大分から委嘱した樹が毎年実を付けています。皮は厚く実は小さいのですが、売れていくにつれて甘いかんきつ類特有の芳香を放ち、待合室をいろどっています。

2013年2月21日木曜日

千葉県医師会会長会議に出席

 まだ吹く風は冷たいけれど、陽射しは春の輝きが増してきました。
 部屋の中にも花を活けて、華やいだ気分になります。
 この季節の定番、桃の花はさらに気分が高揚して・・・、
 今日は県医師会の会議に出席しました。私は木曜日は休診日ですが、平日に休めるなんて羨ましいですねなんて時々言われます。でも現実はほとんど会議や意見交換のための打ち合わせが占めています。会長の井上先生は市原市で診療。
 副会長の原先生は安房から駆けつけました、県副会長を務め毎週1日・・・、それ以上に出動しています。
 後ろは船橋市で内科診療の松岡先生、医療連携の理事を務めて、積極的に非常にバイタリティーをもって活動されています。
 この日は脳卒中の千葉県での医療連携を確立目指して頑張ってプレゼンテーション・・・、
 千葉県の衛生部長はH24/08から鈴木さんが就任して、県下の行政の医療における責任者となっています。
 もう少しすると雛祭りです、皆さんはお内裏雛の並び方に関心を持ったことがありますか、向かって左側、人形さんからすると右側に座っています。
この絵には向かって右側、お雛様からすると左側に座っています。何時の頃から座り方が変わってきたのかお分かりでしょうか、どうもそれほど昔ではないようです。