2012年7月26日木曜日

不活化ポリオワクチンと救急医療教育

 これは1週間前の一日、午後から会議で午前中は久しぶりの完全フリータイム・・・、梅雨明けと同時のうだるような猛暑の中・・・、
 自宅近くの秋津野球場へ千葉県高校野球予選、4回戦の観戦に・・・、グランドに散水をしてコンディションを整えて・・・、
 監督による試合前のグランドノック・・・、これが野球通にはたまらなく楽しいひと時で、監督のノック技術と選手の実力を垣間見て、その日の試合を予想します。
 ライト方向ではキャッチボールが始まって、その向こうには秋津小学校が見えました。
 ネット裏は満員の観衆、すぐにメガホンを手渡されにわか応援団の一員になりました。
 私は麦藁帽をかぶって観戦、鋭い視線をグランドに送っています。
 1週間たった今日は、医師会の会合の後で、不活化ポリオワクチンの講演会、8月31日まででこれまで行われていた生ワクが終了し、9月1日からは不活化ワクチンが始まります。千葉大学小児科出身の石和田先生が講師を務め・・・、
 日本での感染は1960年に5.600人の患者が発生して、急きょ翌年緊急生ワク輸入が行われました。1980年に野生株による感染は日本では終わり・・・、1994年にはアメリカではポリオ感染の根絶宣言が出されました。
 それでも野生のポリオ感染はインドでは750名、ナイジェリアでは380名の報告が2009年以降も続いていると報告されています。
 はしごして千葉市の講演会で浦安市川医療センター救急部、志賀先生の講演を聴きに行きました。
 先ほどと比較すると聴衆はまばらでしたが、内容は素晴らしいものでした。
 アメリカでは医師の間では脳神経外科医と並んで最も人気のある救急医療の教育を受け、多くの経験を積まれて帰国されました。
 アメリカでの医学、特に救急医学の教育の現状を説明して・・・、
 会場を何度か歩き回って話をするので、聴いている私たちと一体感が生まれ、誰も居眠りはできません。そして、課題を与えて、前後の5名ほどの医師間で討論をしてその解決策を発表するのです。私も指名されて発表しました。何時か習志野市の講演会にも来ていただくようお願いしました。
これは単純ヘルペスウイルスによる特殊な感染形態です。カポジ水痘様発疹症と言いまして、アトピー性皮膚炎の子供にできる事があります。1年に1回くらい患者さんがみえます。さて、習志野市ではこのようにさまざまな講演会に出席してトレーニングを積み、疾病や予防接種、救急医療を学んでいきます。

2012年7月15日日曜日

今日は習志野の夏祭り、キラット。救護所の医師として参加

 今日は昨日にもまして、朝から日差しが強く、湿度が少し高いもののもう夏の青空が広がり・・・、
 ラズベリーは強い陽光を受けて、実がたわわにこうべを垂れて・・・、
 キイチゴとも呼ぶこの樹はイギリス原産で、実は果床を離れて熟すので、内部が少し空洞になります。
 陽射しを正面から受けて少し乾燥して色あせた紫陽花をパシャ・・・、
 会場の北側の日が当たらない所では、グリーンの紫陽花が生き生きとしている姿をパシャ・・・、
 まずは会場に到着すると、医師連絡用の携帯電話をポケットに入れて会場見学・・・、舞台ではちびっことお姉さんのフラダンスを最中・・・、
 群馬県の八ヶ岳が西に聳える上野村から、アユの炭火焼木の香ばしいにおいをお届けしたいのですが・・・、
 韓国家庭料理のトッポギ、チヂミを焼いています。
 仕事を思い出して、救護室に戻りました。市の担当の方が診察をしやすいように、朝早くから準備をしてくれました。
 聴診器と血圧計、そしてベット、さらに熱中症の方が多くなるかと水分も準備して待ち構えています。傷病者は①蜂刺されの女性。②顔をうって少し出血した乳児。③歩きすぎて足に豆ができた小学生。④路上で意識消失して嘔吐している壮年男性、こちらは軽症の熱中症で休ませて水分を飲んでもらって回復。⑤女性のトイレの窓が開いてなくて、熱い臭いの苦情。これは救護所の役割ではないので、ほかにまわって頂きました。
 でも6時間近くも待機すると、TVの無い部屋で退屈するといけませんので、読みかけの2冊を読破しようと持参しました。
 夕闇が近づいてくると、キラッとのパレードが京成津田沼から習志野市役所前広場まで展開します。正面の建物は3.11の震災で一部損傷した市役所です。
 秋津の山車です、トラックに乗ってくるので引っ張る人がいません。
 すぐ後ろから、ひょっとこのお面を付けて踊っているのは、馬鹿面踊りです。なかなか動作が滑稽で、見ていて笑ってしまいます。
 忍の文字を掲げた山車が次に登場して・・・、
 こんなに華麗なチームもあります。風が強くて中心の一人では倒れてしまいそうになり、周囲から紐でバランスを取っています。
 私のクリニックがある香澄の山車です、ひときわ大きいので大勢のこどもや両親が引っ張って動かしていました。山車の上にはお囃子を演じている女性が4名乗っています。今朝早朝、香澄を出発していました。
 どっぷりと太陽が沈んでからは、サンバのリズムで元気よく第2中学の生徒です。
 思わずうっとりするのは、ダンスチームでしょうか。
 キラッとの揺るキャラも一緒にサンバを踊り・・・、
夜が更けるまで、サンバ盆踊りが続いていました。習志野市医師会では市が主催する様々なイベントに、救急の医師として参加しています。

2012年7月14日土曜日

超高齢社会を迎えての在宅医療に出席して

 今日は診療を終えると急いでクリニックを出ました。船橋駅から東武野田線で柏駅に行きました。空は梅雨明けのように澄み切って、青い空が眩しく・・・、
 柏市は40万人の人口で習志野市の約2.5倍の人が住んでいます。その中でも地域により高齢化現象をいち早く迎えようとしている地区があります。
 ここが会場となった三〇ガー〇〇ホテルです。青空に白く映えてそびえ立っていました。
 今日は東葛地区の11市の医師会代表が集まって、地域の医療の何が今問題となっているかを報告し、検討する会です。
 柏市の金江会長が会を主催する意義を話され・・・、
 柏市の秋山市長が地域医療の現況を市の立場から説明の挨拶。
 引き続いて我孫子市の星野市長が挨拶をして・・・、
 この柏市で在宅医療のモデル地区としての構築をはかり、将来の地域での在宅の柱とするべく、東京大学と柏市および柏市医師会でネットワークを作っています。
 辻教授は今後数十年のうちにこれまで世界中のいずれもが経験していなかった高齢化とそれに伴う医療環境の変化、それを支えていくのは在宅診療でしかありえないと、熱弁を振るわれ・・・、
 昭和26年ごろは在宅で死を迎える方と病院で迎える方の比率は8対2でしたが、現在は反対の2対8になっています。これでは今後病院のベット数が増えない環境では、急病で病院としての機能を十分発揮する急性期医療は立ち行かなくなります。これは今を生きるすべての人に突き付けられた課題。
 柏プロジェクトでは在宅医療連携拠点を作り、そこから在宅の実地トレーニング、多職種の連携ネットワークづくり・・・、
賛同する多くの医師に研修を行い、在宅診療に必要となる技術の再トレーニングをしてより参加しやすい方向付けをします。

 少し肩が凝ったところで涼しげな花を紹介します。これはサトイモ科のユキモチソウという花で四国地方に多いとされています。山道でふと出会って、その可愛らしさに思わずパシャしました。
おしり?から見たら前からも見てみたくなるのが美人の姿・・・、やはり素敵でした。そのあとガク?花弁?をめくって中を見ましたところ、やはり中身も素敵でした。あこがれの女性像の様な一瞬でした。