2010年11月29日月曜日

11月最後の委員会

今日は診療を終えて、夜7時30分から胃のレントゲンと内視鏡の検討会を開きました。毎月1回このように消化器診断学に関心の深い先生方が集まり、



レントゲンと胃カメラのフィルムを見て検討しています。これは、ダブルチェックといいまして、検診は2人以上の医師が目を通して癌などの病変を見落としのないようにする制度があるためです。しかしただ制度上の問題ではなく、さまざまな病気があり、以前と比較して病変の種類もまた形態も変化しています。そのため、先生方は大いに関心を持ってこの会に臨んでいます。眠たそうに見える先生もいますが、これはシャッターの切り方により見えるだけで、むしろ、どの先生も口角泡を飛ばす勢いで討論をしました。この会は腕自慢にもなるし、また技術の向上にもつながるので、これからも更に励んでいきたいと皆が考えています。忙しかった11月の活動はこれで終わりです。このように医師会の先生方は診療で疲れた体でも、頑張って研究会や委員会に参加して、少しでも皆様の郷土である習志野市の健康にお役にたてるよう努めています。(香澄の発信局より)

2010年11月26日金曜日

今夜もまたまた勉強会







今夜も診療を終えてから、9名もの開業の先生が集ってきました。今日は呼吸器の勉強です。今夜の話題は進行の早い肺がんにどう対応していくかとの講演をお聞きした後で、各先生からは日常で診察をしている患者さんの胸部XP、CTスキャンをお持ちいただき検討会をしました。その中でも話題になったのは肺結核の話でした。肺結核は昭和20年代の話かと思っている人も多いのではないでしょうか。再興感染症と言いまして最近増加してきまして、むかし体の中にあった病気が再び発症してくるのが多いのが最近の特徴です。また、結核に似たレントゲン像でも肺結核とは異なり、たとえばウシ型の結核菌が悪さをする非結核性好酸菌症という病気も多くなってきています。2週間以上の咳と微熱、体のだるさが続いている人は、お近くの掛かり付けの先生に相談しましょう。(かすみ発信局)

2010年11月24日水曜日

今夜も勉強会です

今夜も診療を終えてから医師会の先生方が集まって、勉強会を行いました。一番年長は谷津で診療しているI先生です。先生は60年以上にわたって地域での医療活動に参加され、また『クリオネの家』を開設され大勢の人たちの心の悩みを救ってきました。習志野市にとってもまた医師会のメンバーにとりましても心の支えになっています。手前は津田沼で診療されている泌尿器科のK先生です。今日は胃潰瘍のお話でしたが、先生は専門外のことでも患者さんを診ていて経験された事柄をゆっくりとした口調で質問されていました。講師の先生も一瞬たじろぐような熱心さを感じさせていました。下のお二人は谷津で診療をされているM先生とT先生です。お二人は特に在宅診療と言いまして、
自由に動き回れなくなってきた人の訪問診療を熱意をもって毎日動き回っています。このような先生方が習志野市医師会のメンバーです。私からみてもとても頼りになる、心の通った医療をする方ばかりです。どんなに疲れても夜遅くまで勉強をして、妥協することなく熱心に議論を重ねる心こそ、医師会の考え方になっています。医療のことでご相談があれば、習志野市医師会に加盟されている先生の門を叩いてください。(会長)









2010年11月23日火曜日

アマチュア無線技士試験

 
70年周期におこると言われています大震災は、関東大震災から90年が経過しており、明日にも習志野市で大地震が起こるかもしれません。その時には通信網は途絶して大事な連絡も携帯電話ではできなくなります。医師会ではその時に備えて、できるだけ多くの会員にアマチュア無線を取ってもらい、無線での連絡網を準備するようにしています。11月21日(日)は早起きをして中央区の晴海まで無線の試験を受けに行きました。東京湾がすぐ近くに迫る川はゆったりと流れて、遠く新橋のビルや東京タワーものぞみ、試験前の緊張感もほぐれてリラックスした気分になりました。 会場ではおよそ80名くらい、女性は5名ほどでしたが、小学生も5名くらいいて私の年齢の方は10名、残りは20代~30代の屈強な若者・マニアックな細身の青年たちでした。試験は1時間で無線工学12問、法規12問を解きます。私にとって試験は介護認定審査員の資格試験から実に10年ぶりとなり、改めて記憶力が低下しているのを知りました。2日間ほど集中して勉強して、今日は朝4時に起きて1夜漬けならぬ『当日漬け』で詰め込み、試験に臨んだ甲斐がありまして、すらすらと解けました。試験が終わると廊下で皆一様に回答合わせをしていました。この子は小学校5年生で、試験前はあまり自身がないと言っていました。一生懸命回答合わせをしている姿に、神様も味方してくれたのでしょう、合格しました。発表はこのように張り紙で掲示しています。
皆緊張の一瞬、覗きこみニコッと笑う人、友人と握手をする人、うなだれてさらに受験料を支払い午後からあるもう1回の試験にトライに向かう人悲喜こもごもでした。私も幸い合格しました。来年1月には講習会形式で多くの医師会の方にも免許を取得してもらいます。その次には無線局を開設して、いざという時のトレーニングを開始します。アマチュア無線のベテランで市内にお住まいの方、今後何かとご指導いただければ助かります。自分たちの郷土を自分たちで守る、これが習志野市医師会の考えです。(会長)














2010年11月19日金曜日

健康講話です

1月18日(木)は習志野市内のT高校に講演に行きました。最初に熱中症のお話、次にタバコの健康被害と禁煙のための治療法の内容です。タバコは吸っている本人だけでなく、副煙流と言いましてタバコを吸っていない奥さまや赤ちゃんまでもがその被害に長い年月の間に生じてしまう不条理なものです。心筋梗塞・肺気腫・癌をはじめ、乳児突然死症候群といいまして特に原因不明で赤ちゃんが死亡するケースも数倍近く起きています。禁煙は今ではニコチン依存症という病名ができていて、健康保険で治療ができます。習志野市内の大きな病院
では禁煙外来がありますので、思い立ってぜひとも禁煙したいという方は、電話で確認してから治療をしてみてください。習志野市医師会では今回のような健康のお話をご希望があればいたします。普段は生徒にお話しをする立場の先生方も、今回ばっかりは真剣にお聞きになっていました。(会長)



2010年11月18日木曜日

顔の見える連携を


11月17日は病診連携症例検討会が行われました。診療所に来院された患者さんが、入院治療を受けなければならない時に病院へ依頼して治療を開始します。この連係プレーがスムーズに行われるように日頃から顔を合わせています。夕方の診療が終わってからすぐに飛び出してようやく間に合いました。司会のT先生は糖尿病が専門ですが、医療連携に関心が強く、いつも的確議論の中心になっています。今日は谷津保険病院、済生会習志野病院、習志野第一病院の先生にも参加していただき、それぞれの病院に入院された患者さんの診断とその後の検査・経過を検討しました。この会は始って11年目になりましたが、昨年は県医師会からその業績を称えられて、学術奨励賞をいただき、ますます活発に行われています。このような医療の連携は地域の患者さんにとりましては欠くことができない大切なことです。今後も顔の見える連携を習志野市医師会では発展させていきます。医師会に参加している先生の多くは出席していますので、お近くのかかりつけの先生とまず繋がりを持ちましょう。(会長)






秋津ケア会議

習志野市でも高齢化の波は急速に押し寄せてきています。独居あるいは日中独居と言って、一人住まいまたはお年寄りだけの世帯が増えてきました。数年前から介護保険が普及してきて様々な立場の方が連携を取っていかに効果的に活動するか検討しています。今日もお昼ご飯は5分で飲み込み、参加しました。真中は習志野市保健所のS先生で精神疾患を持つ方と家族に対する支援活動に関して報告してくれました。手前はわたくしの主治医の歯科医のA先生です。先生は介護保険ができた時から活動に参加されて、いつも建設的なご意見を述べてくれます。また、いちばん向こうは薬剤師のO先生です、お若いけれども薬剤師としての支援を今後の課題として学びに来ました。
会場には訪問看護師、ケアマネージャー、社会福祉協議会のかたなど大勢の異なる職種が集まってくれました。お昼の短い時間、お休みもしないで意見を交わしました。このような会が習志野市には香澄・秋津・袖ヶ浦地区、実籾・東習志野地区、大久保地区の3か所で活動しており、近く谷津地区でも活動を始めます。習志野市医師会ではこのように介護保険活動にも積極的に参加しております。ご心配なことがありましたら、お近くの医師会に加入されている先生方にご相談ください。
(会長)

急いで往診を頼まれました

11月15日は曇り空で重い空気が垂れこめて、今にも雨が降り出しそうな日でした。めずらしく何もないお昼休みなので、たまにはゆっくり体を休めようかなと思っていました。お近くにお住まいの高齢のFさんのお嬢さんから連絡がありました。『母が何となく元気がなくなって、食欲が落ちて何も食べてくれないの…。』そこで今日は往診に行くことになりました。診察にうかがうと、意識はやや低下して血圧や血液中の酸素濃度も低下、これはおそらくは誤嚥と言って食べ物を吐いてそれが気管から肺に入り肺炎を起こしているのだなと思いました。発熱はこの時は下がっていましたが、お年寄りが何となく元気がない時には、注意しなければいけないのは肺炎を起こしていることが多いのです。 すぐに病院に連絡をとってみました。そうしましたら済生会習志野病院の副院長K先生がすぐに送って下さいとのご返事でした。救急車を呼び搬送してもらいました。幸いなことにその後の経過は順調で、回復に向かっています。このように病院と開業のかかりつけ医との連係プレーは患者さんにとってとても助かるプレーです。習志野市医師会に加入している医師は常日頃から顔の見える連携を身につけています。皆様も何かありましたら、かかりつけの先生にご連絡ください。
(会長)

2010年11月12日金曜日

うつ病勉強会

今日は診療を終えた先生方が、夜7時30分から集まり、うつ病の勉強会をしました。うつ病にかかった多くの患者さんは、最初にかかりつけの内科の門を叩くといわれています。スピード化して日夜の違いなく動き回る今の世の中は、体も心もリズムがつきにくくなっており、うつ病にかかる方が激増しています。年間3万人もの方が不幸にも自殺しております。自らの生命を絶っているこの悲しい現実を、少しでも減らすべく医師会では取り組み、患者さんにアドバイスをするように夜遅くまでトレーニングをしています。今晩集まってくださったのは、内科・外科の他小児科・眼科の先生もいました。習志野市医師会ではこのような夜間のスモールグループの勉強会を毎週のように行い、研鑽に励んでいます。
医師会に所属している先生のクリニックでは、みなさんも安心して相談できることと思います。

2010年11月5日金曜日

在宅医療をしていると

今日は午前中の診療が長引いて、終わったのは午後2時近くになりました。自宅でリハビリを続けて頑張っている金❍さんが待っているので、自転車に乗って往診に向かいました。晩秋とはいえ風はそれほど冷たくなく、心地よく頬をなでてきます。金❍さんは誤嚥をして何回か肺炎になり入院を繰り返しましたが、今は元気で自宅でのんびりと奥様との会話を楽しんでいます。金❍さんはお酒は飲みませんが、何よりタバコが好きです。入院中は大好きなタバコが禁じられていましたので、一日も早く退院したいと願っていました。自宅に戻ってからは、1日3本でしたが、だんだん増えて、今では10本までは良いということになりました。今日も訪ねましたら、机の上の灰皿にはフィルター近くまで大切に吸われた吸殻が3本ありました。自分の責任で好きなことをやって、人生を楽しむ金❍さんの姿勢に、私も共感を覚えています。医師会ではこのような、在宅医療(訪問診療、往診)を多くの先生方が行ってくれています。ご希望の方は身近にいる習志野市医師会の開業されている先生にご相談してください。

医師会活動を支える人たちと

医師会は様々な活動をしています。その中でも特に大切なことは、常に新しくそして正確な医学の知識を身につけることです。そのため、診療が終わった夜にたびたび研究会・勉強会を開いて、今自分達が行っている治療は果たして患者さんに適切に行えているのかと反芻しております。早期胃がん研究会はエ❍ザ❍(株)が協賛して行っている会で、毎月全国から800名近くの医師が集まってきます。みなさん午後6時から9時まで熱気を帯びて討論をしています。こういう会に出席しますと、知識とともにみんな頑張っていることを知り、勇気をもらえます。このような重要な会を、夜遅くまでお手伝いしている人たちがこの素敵な3人です。自分の会社の収益も大切ですが、それ以上に日本の医療を良い方向に向かわせるように考えているようです。今日はそんな若い天使と一緒に秋の甲斐路、滝子山を歩きました。標高差1.000mの難路でしたが、頂上からは晩秋の富士山が微笑んでくれました。