2015年5月26日火曜日

ヘリコバクターピロリと酸関連疾患の講演会に出席

 今日は診療では骨が弱くなる病気・・・骨粗しょう症の方がいました。そして、最近ではこの様な一風変わった注射が登場してきました。半年に1回うつことで、骨が壊れるところを防いでくれる薬剤です。
 そしてこれはすでに変形性関節症で膝が痛む方への、関節へ注射するヒアルロン酸のお薬です。良くある質問ではヒアルロン酸やコンドロイチンを飲むと効きますか?これらの薬では飲む薬は医薬品としては認可されていませんよと説明しています。
 さて、今日も診療を終えると講演会。最初はヘリコバクターピロリの除菌のお話し。
 習志野市奏の杜で開業された消化器内科医の尾高先生・・・、
 ピロリ菌に関係している胃がんによる死亡は減っていません。除菌で将来の胃がん死亡を減らしましょうとお話し。
 次は消化器内科の泰斗、埼玉医科大学の屋嘉比康治先生です。
 脳と胃腸は常に関係していて、脳から胃腸へ、そして胃腸から脳へと逆に命令が伝達されることもあります。
 機能性胃腸症はFDと言われており、体の失調に心が関連している病気の一つです。
 グレリンという胃の壁から分泌されるホルモンが、食欲を増して、人を幸せな気持ちにさせてくれます。
 会場では皆さん一生懸命に聴き入っていました。
 こちらの列も、皆真剣なまなざしでした。
 さて、質問①、梅雨が近づいてくると咲き始めるこの花は何でしょうか?
カンターン、『紫陽花(あじさい)でしょ!』はブーブーブーです。ヒントは〇〇て〇りです。

4 件のコメント:

  1. またまた遅くまで、お疲れ様でした。
    ストレスで胃が痛い!というのも、FDの一種でしょうか?
    ホルモンが関係しているのですね。
    今度、胃が痛くなったら、美味しいものが食べられるよう、診てください!

    クイズですが、ヒントから、おおてまり?

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    1. 会長(香澄)2015年5月27日 20:34

      機能性胃腸症FDとはピロリ菌がいない胃に起こる症状で、胃カメラでは何ら悪いところはない病気のことです。これまでは『気のせいよ』と言われてきたのですが、実は気のせい+ホルモン異常が背景にありそうなのです。難しい旅になりますね。さて、これはオオデマリでピンポンです。ちなみにこでまりは春先に咲くバラ科の潅木です。

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  2. 八重の桜子2015年5月29日 19:53

    高齢社会の中で、より長くQOLを保ちながら生活する為にも骨粗鬆症の治療薬の発展は重要なのだろうなと思いました。

    FDの患者様は治療にも難渋するケースが多いと伺っております。何も悪い所が見つからないのに、症状はあるというのは患者様にとって心細いことではないかなと思いますので、ホルモンの関係性が分かるなどの進展はありがたいことでしょうね。

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  3. 会長(香澄)2015年5月29日 23:23

    桜子さん、久しぶりのコメントありがとうございます。骨粗しょう症は認知症と比較しても治療対象者はきわめて多く、個人的には65才~70才の女性がこの年齢のどちらかの時点で何らかの治療を開始しないと80才を越えてから様々な病気を重ねることになりますね。また、FDの様な精神と身体の双方の条件下で起きてくる病気が、今や主流となっています。薬に頼らず何らかの教えで改善される道があればよろしいのですが・・・。

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