2016年3月30日水曜日

ABC検診実行委員会を開催しました

 今日は夕方の診療を終えて医師会へと急ぎました。6月から始まる胃がんリスク検診~ABC分類~の準備の会議です。真ん中でパソコンからお話をしているのは奏の杜で消化器内科診療の尾高先生、この委員会の会長です。そして右は習志野第一病院外科医の三橋登先生、左は大久保で内科消化器科診療の古川先生です。
 手前で腕組みは津田沼で消化器診断学の権威、吉越先生。その右に済生会習志野病院消化器内科部長の阿部先生、そして津田沼中央総合病院の朝蔭先生・・・、
 そして谷津保健病院消化器内科部長の星野先生が、今度はスライドでお話し。この準備会の素晴らしさは、習志野市における4病院のトップが参加して、その診断学のレベルの高さです。
 さて、これは胃のポリープ、『幸(しあわせ)ポリープ』と呼んで、このポリープがある方は、胃がんに成りにくいとも言われています。
 このポリープをカメラを近づけてよく観察すると、模様が見えるのが分りますか?
 胃の表面には消化酵素であるペプシンを分泌する腺組織がありますが、その模様をよく見て診断するのが、今の診断方法なのですね。
 円形の腺の中央に点が見えますか?そこからペプシンが分泌されます。きれいな胃はこのように均一な模様です。
手前の粘膜の模様は細長い運河のような線模様、これは幽門腺といって、胃の出口近くにある模様、これが胃の上の方に広がってくるのを萎縮と言い、老化してきた胃なのです。医学は日進月歩、勉強しないと取り残されますね。さて、4月16日(土)の午後2時から大久保駅前にある習志野市民会館で『胃がんリスク検診~ABC分類~』市民公開講座を開催します。皆さん遊びに来てくださいね。

4 件のコメント:

  1. 幸ポリープ、なんてあるのですね。
    胃がんになりにくいポリープ、私にもあることを祈ります。

    遅くまでお疲れ様でした。
    毎月開催されていて、先生方、毎月参加されていて、本当にすごいです。
    お疲れ様です。
    消化器のトラブルがあっても、安心できます!

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    1. さとえさんは何時も早起きですね。4月ともなればやがて清明、夜明けが早まり清々しい空気が流れますね。幸ポリープはピロリ菌がいない人に出来ています。そんな方にも胃がんが出来ることもありますが、習志野市の人口16.8万人に1人くらい、それに対してD群判定の方は80人に1人の方が胃がんになっています。さとえさんも是非公開講座に来てくださいね。

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  2. ポリープ=悪だと思ってました!いいポリープもあるんですね。
    胃は場所によってこんなに見た目が違ってくるんですね。人の胃を見る機会はないので、、焼肉屋さんに行った時に牛の胃を観察してみようかと思います。

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    1. グリーンさんコメントありがとうございます。焼き肉を食べる前に、まず胃カメラを飲んで胃の元気さを確かめてください。胃や腸の病気は次から次から新しい事が分ってくるので、追いついて行くのが大変です。

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