2011年1月24日月曜日

昼は訪問診療、夜は腎臓病の勉強会

今日も朝6時30分に一番乗りはクリニックのすぐそばにお住いのTさんです、なんでそんなに早く来られるのですかと伺いましたら、「朝は早起きだし気分がよいの」とおっしゃっていました。




                         午前の診療がインフルエンザが流行ってきて少し遅くなり、2時近くになりました。あわててお昼ご飯を飲み込んだら今日は本当にのどに詰まりそうになりました。慌ててはいけないとつくづく思いました。近くにお住いのFさんは11月のブログでも載せました。あの時に救急車で済生会習志野病院へ入院、循環器内科の名医のK先生の治療で奇跡的に回復、退院していまではすっかり元気でリハビリに励んでいます。91才ですが「まだ死にたくない」とおっしゃっています。「そうですね、春になって桜の花を一緒に眺めましょう。」と答えました。見事なツーショットでしょう。

夜は腎疾患のピットフォールを開きました。講師は私の先輩でサッカー部のU教授、お互い10代のころから顔を見ていますが、良い年のしわを重ねています。それなりに髪も不毛地帯に近づいてきました。私は6歳の時に腎臓病で3か月小学校を休みましたので、特に関心が深いのでU教授をお呼びして習志野市医師会の先生10名で勉強をしました。



みな真剣に聴いていますのは、先生方の後ろには大勢の患者さんがついているからでしょう。



手前は谷津のM先生、勉強会はいつでもどんなに疲れてても出るぞー。との意気込みが感じられます。またお隣の袖
ケ浦のK先生はまだまだ若いもんには道は譲れないと毎回のように出席してくれます。このような熱心な先生方がいてくれるので、この町の医療はこれからも間違いなく市民に良質の医療を提供できると感じました。


2011年1月19日水曜日

早朝から来院



寒さも今が一番厳しい季節になり、今朝は東に少し輝きが減ってきた明けの明星(金星)、西にはやがて沈みかけたまん丸のお月様が浮かんでいました。6時30分にクリニックへ行きましたら、外で元気な?お二人が一番のりで仲良くお話をしていました。お二人とも心臓の手術を受けてから、さらに一段と元気さを取り戻しています。朝早くから元気な笑い声は、私のほうがその気をいただき、「さあ、一日頑張るぞ。」という気持ちになります。でも冬の早朝は心臓にとっても負担です。どうかあまり無理はしないでくださいねとお話ししました。



これは千葉市に住むNさんが毎年届けてくれる、晩白柚というミカンの一種です。グレープフルーツよりふたまわりも大きく、香りがとても良くて鼻を近づけると春の香りがします。皮が厚くて実が熟すのに約1か月かかるので、その間こうしてクリニックの窓辺に飾って、来院する患者さんを元気づける役目を負っています。熊本県八代市の名産品で、ザボン漬けとして有名です。


さてこちらは私の大好きな野菜です。ビーツは火焔菜あるいは赤カブとも呼ばれ、ビタミンCや鉄分・食物野菜・抗酸化物質を豊富に含まれています。ロシア料理のボルシチというスープの赤はこのビーツの色です。おいしさを失わないようにルクエで蒸して辛子マヨネーズで食べるのが好きです。ベタシアニンという赤みの物質は腸の中には分解する酵素がないので、そのままの赤いウンチが出ます。また、古代ローマでは催淫効果があるとも言われていますので、体力の落ちてきた男性諸君はどうぞ八百屋さんで買い求めてください。
これからが寒の底、おいしい果物や野菜をたくさん召し上がって、風邪などひきませぬように、それでも高熱が出た時にはインフルエンザが流行ってきましたので、かかりつけの先生に早めにご相談ください。

2011年1月13日木曜日

今日は産業医、工場の事故を防ぐため

日は皆さんが買い物をするときに、商品を入れてもらう素敵な袋を作っている工場見回りをしました。1日に何万という袋を作る大規模な機械を動かしているので、少しでも油断をしたり、また作業をするうえで危険な個所を見落としていたりすると大きな事故につながります。
何100kgもある大きなロール紙に印刷してから、


機械の反対側から袋が出てきます。少しでも作りそこないはないのかと一生懸命チェックしています。



次に行ったのはケーキ工場です。ベルトコンベアで運ばれてきたケーキを最終チェックして、クリームのまだらはないのか、チョコレートは均一で形よく付いているかを見ています。とても美味しそうなケーキが出来上がりました。







その次は美味しいハンバーグです、この工場のおいしさの秘訣は巨大なフライパン、最初に見た時には私もとても驚きましたが、隣に立っているOさんは身長176cmありますが、このフライパンがどれだけ大きいか、またいかに清潔に管理されて磨かれているかわかります。


これはコンベアオーブンです、ベルトコンベアの上をハンバーグが運ばれて行き、上と下からちょうど良い炎で焼きます。10m向こうの出口からはそれはそれは美味しいハンバーグの出来上がりです。この会社はRH社という外食産業です、私の子供たちは少し高いので…といっていますが、それ以上に情熱をこねて食作りをしています。
   お腹がすいて私もお昼、定番はカレーライス、それは5分で飲み込んで次の仕事に移れるから…。これはA型行動パターンといいまして、あまり体にはよくありませんので、皆さんは真似しないでゆっくりかんで味わって食事をしてください。産業医のことに関心のある方、また会社のかたでまだ産業医の巡視や健康相談などのアドバイスをしてもらっていない方はどうぞ習志野市医師会までご相談ください。







2011年1月10日月曜日

習志野市医師でアマチュア無線講習会を行いました

今日はよく晴れて空は真っ青、でも風は冷たくて肌に刺す冬晴れの日。医師会では谷津の内科医M先生、津田沼の泌尿器科医K先生のお二人の協力で 医師会館で無線講習会を開きました。なんで医師が無線なんて、趣味を持つの?と疑問に思われる方も多いと思います。それはいつ来るかわからない大震災に備えての活動です。震度5クラスの地震が起きたら、皆さんがお持ちの携帯電話はまず通信不能になり、一切の連絡方法がたたれます。それでは傷病者の効率良い災害医療が行われなくなり、機能しなくなります。

そこで医師会では開業医や病院勤務者が無線を開局して、連絡網を持つことがまず必要と考えました。朝9時から夕方5時まで、しかもせっかくの連休の2日間缶詰めになって勉強しました。
大久保の内科医T先生です、テキストに目を通しています。


袖ヶ浦の内科医のK先生も寒い中、勉強に余念がありません。その後ろでは講師をじっと見つめている、D製薬から参加している山ガールのBさんです。そのほか、薬剤師や歯科医師の先生方も参加されたりすでに免許を持っており、今日の成果を足がかりにして、災害時の緊急無線連絡網を作り上げていきます。更に今後、実地での訓練が今後必要になりますので、近くにお住まいの方で、どなたでもアドバイスをいただければ幸いです。
   
さて、私は昨年11月にすでに免許を取得していましたので今日はのんびり。真っ青な空に輝く某TV局の展望台から、お台場越しに見えるベイサイドのビル群と東京スカイツリーを眺めて、今年も今日の太陽のようにまぶしく輝く日にしたいなあと思いました。




遥かかなたにスカイツリーが見えました。




2011年1月1日土曜日

ゆっくりとした空気が流れる元旦に

                        皆さんあけましておめでとうございます。今年も習志野市医師会はその役割を果たすよう、一歩ずつ前進していきます。さて、今日はひげのワンコを連れて6時過ぎに散歩に出かけました。近くの公園に行くと、東の空には新月のすぐ前の細い月が登ってきました。そのすこし南の空には明けの明星が輝いていました。この金星は12月4日に最大光度は-4.7等星でしたが、今は徐々に輝きが減ってきました。



松林越しに見た月は風情があり、しばし新春の寒さを忘れました。やがて新月の後に、北原白秋が愛した一日二日の月になります。そのかそけさは、不安定な美しさを感じさせられます。







東の空が少しずつ輝き始め、御来光を拝む前に、一筋の輝きに満ちた飛行機雲がらせん状に電線の向こうに見られました。何か今年もよいことが起こりそうな気持になりました。
 
 先日、人間ドックでメンタルチェックを受けたところ、A型行動パターンの診断でした。これは、ストレスを正面からとらえ、積極的に問題を解決しようとするタイプのことです。気晴らしにスポーツをして発散するタイプとも指摘されました。ただし、リラックスするための運動が競技のようになってしまうと、ストレスがさらに増すこともありますので、太極拳・ヨガ・散歩のように仕事を忘れて競うことのない時間を持つことが大切と言われました。皆さんはいかがですか、心の健康を保つことも大切なことです。不安なことがありましたら、かかりつけの先生に相談してください。きっと良いアドバイスを受けられると思います。

2010年12月31日金曜日

大つごもりの日に思いを

小つごもり(12/30)の日に思うことがありまして、伊勢神宮に詣でました。境内のおはらい通りには皆さんもよくご存じの伊勢の赤福本店があり、この日も大勢の信心を持った参拝客がくつろいでいました。





                                                                                                             伊勢神宮は日本人の総氏神と崇める天照大御神が鎮座しております。清らかな流れの五十鈴川にかかった宇治橋を渡りますと、そこは神が宿る内宮です。二拝二拍手一拝と言いまして、神前でのご挨拶は2回最敬礼して、手を2回うって、1回最敬礼する習わしがあります。

宇治橋のたもとの大鳥居です。



伊勢神宮ではその永久(とわ)の繁栄を保つために、20年ごとに社(やしろ)を移す遷宮という行事がこれまでずっと行われてきました。風日祈宮(かぜひのみのみや)というこの社は、鎌倉時代蒙古襲来の折、神風を吹かせて日本の国を救ったと言われています。その隣には18年前の遷宮の時に残された社跡がありました。



御正宮(ごしょうぐう)は参道の一番奥に鎮座し、日本の八百万(やおよろず)の神をまとめて頂点に立つかしこき所です。ここもまたあと2年後、遷宮が行われます。

ここは以前には社(やしろ)がありましたが、今は玉砂利がひきつめてあります。手を翳すと不思議なことに暖かい風がほのかに感じられる、ミステリースポットです。

伊勢神宮を後にして、急いで自宅に戻ったら、我が家の守り神のラブラドールが待ちわびて空を見ていました。犬の年齢は1年に4才年をとるので、あと半年ほどで私の年を追いこして老化していきます。10数年前に我が家に来た時には、よちよち歩きの赤ちゃんでしたが、今では少し体力が落ち、ご飯も以前ほどは食べられなくなってきました。


ひげを見てください、頬はまだ少しですが、顎ひげはすっかり白さを増してきて
、しかも眼は白濁して老化の一途は隠しきれません。このワンコを見ていますと、やがて自分自身が歩んでいく道を教えてくれています。老化、そしてその向こうにある死はだれにでもいずれは訪れる現象です。とても怖がってうち震える人がいれば、また古(いにしえ)には金銀財宝の限りを尽くして不老不死の薬を求めた人々もいました。私自身、いずれ来るこの現象はその時が来れば素直に受け入れなければならないと思い続けています。それだからこそ、今日が一番良い日となるように、今日そして明日を大切に生きてゆきます。このブログを始めた目的は、医師会は果たして社会とどう結びつき、またどのように貢献していけるのかを問い続けました。8月から始めましたこのブログを見てくださいました方にお礼をしますとともに、さらに来年も書き続けますので、妥協を許さない手厳しいコメントをどんどん寄せて下さい。皆様方にとりまして来るべき新春が素晴らしい一年でありますことを祈念しまして今年の結びとします。(会長)














2010年12月27日月曜日

これから予防注射はどのように変わっていくのでしょうか

今、ワクチンで予防できる疾患が増えてきました。その中でも赤ちゃんの肺炎や髄膜炎を予防するヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンと子宮頚部がんを発症するヒトパピローマウイルスに対するワクチンは、今後広く行われることになり、接種する人が増えれば、多くの人たちがこれらの病気から救われることになります。子宮頚部がんは20才~30才代の女性では乳がんと並んでかかりやすい癌なので 、この年齢の人たちの多くは社会で活動していたり、家庭で子供たちの育児に忙しかったりする世代なので、ぜひとも予防したい癌です。習志野市ではこのワクチン接種を今後どのような形で行うか、またいかに多くの医療機関で、またできるだけ受ける方の親が経済的負担が少なくて済むように意見を交わしています。予防接種でお分かりにならない点があれば、お近くの習志野市医師会の先生にご相談ください。

上は健康支援課のS課長とKさんです。お二人とも年の瀬の疲れがありますが、市民のためにいろいろとアイデアを練っています。
 
医師会の若手のホープ、小児科のK先生です。




長年にわたり習志野市の小児医療・予防接種を力強く進めている、袖ヶ浦で小児科を開業されている、N先生です。『今回はなかなか難問だなあ。』と腕組みをしています。
時計の針はもすぐ9時、終わって外に出たら冷たい師走の風が吹いていました。