2012年10月15日月曜日

神経障害性疼痛って何?

 今日は比較的患者さんも少なくて、余裕をもって診療を終えて出かける事ができました。もう午後6時を回るとあたりは良い闇にうずもれて真っ暗になっていました。
 今日は神経障害性疼痛の講演会です。習志野第一病院副院長の中村伸一郎先生にいらしていただき講演をしていただきました。
 最初に出たのは先生がUCSD(カリフォルニア州立大学サンディエゴ校)にいらした時の貴重な写真です。カリフォルニアでも最も南に位置して、すぐ隣はメキシコになります。軍港があって、また動物園でも有名で私も大昔にロスから車を飛ばして行きました。
 痛みは痛みを感知する受容体と呼ばれる細胞が損傷を受けるケース、そしてそこから脳の中枢までの経路のどこかで神経が過敏状態になって痛むケースに分析されます。
 また痛みは急性の強い痛みから、3か月を経過して慢性の痛みすなわち神経痛に代わっていき、これが毎日続くと憂鬱な気分になり楽しく日々を過ごせなくなります。
 この図は神経障害性疼痛の痛みがどこで起きているのか示しています。それでもこの概念はまだなかなか理解するのに難しいですね。
 早速質問が習志野第一病院整形外科の三橋繁先生から出ました。今までの消炎鎮痛剤と新たな神経障害性の痛みの薬との使用は臨床の場ではどう使い分けるのかと・・・。
 昨日の日曜日の朝は久しぶりにのんびりと過ごし、朝の散歩を娘としました。これはピラカンサ、バラ科の中国原産で春には薄いピンクの可憐な花を咲かせ、秋には押しつぶされて真中に星形の臍のようなくぼみを持つ実を持ちます。
 そしてこれはムラサキシキブ、もともとはムラサキシミミと言いまして、シキミとは枝もたわわに実るという意味。秋に紫色の3mm径の実がなりまして、紫式部のイメージで、最近よく見かけます。
 そしてこれはウキツリボク、釣りに使う浮きが浮いているようなのでこのような名前が付けられました。いずれも朝の散歩の途中でパシャリ・・・。
 びっくりしたのは同じ町内にはこんなペットを飼っている素晴らしいロマンの持ち主もいました。大きさ80cmはあろうというゾウガメ蛾のノソリノソリと歩いていました。これから少しづつ冬に向かっている中で、元気で過ごしてほしいと願いました。
 散歩を終えて帰宅した娘です。少し疲れが見えていましたが・・・、
かまい始めるとすぐに乗ってきてしばらくお話をしました。週の初めの勉強会も良いものですね。習志野市医師会では毎日のようにどこかで勉強会をして、いつも診療で困る事の無いように努めています。

4 件のコメント:

  1. ご講演会、お疲れ様です。
    先生はご専門の疾患だけではなく幅広い領域の知識を習得されており、本当に素晴らしいことと思います。
    私も幅広い疾患の製品を取り扱っていることもありますが、すべてからだは一つにつながっているということを意識して、常に他分野に渡る領域に興味を持つよう心がけております。
    神経障害性疼痛とは、手のしびれとか足の違和感も入るのでしょうか。おそらく今までは原因がわからず軽視され治療されないことも多かったのではないかと思います。これから高齢化に伴い増えていく疾患かと思いますので、患者さんの方も勇気を持って先生に相談してもらいたいものですね。

    それにしても娘わんこさん、可愛いですね。私も一人暮らしではなくなったら、飼いたいと思います。

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  2. 会長(香澄)2012年10月16日 21:52

    これまで病は気からと言われたり、何時までもくよくよしているから痛むのだと言われていた、痛みの中には心因性疼痛とこの神経障害性疼痛が含まれます。これらの痛みを抱えている人には、レセプターに作用して痛みを軽減する薬の登場は朗報となります。でも少しくらい痛くても、ワンコとお話をしていると痛みが止まるのはなぜでしょうね。

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  3. ある先生が、ご高齢の方の半分くらいは何かしら慢性的な痛みを抱えているとおっしゃっていました。痛みの原因は、心因性というものもあり、なかなか明確には分からないのでしょうね。確かに心因性であれば、気持ちが明るい方向へ転換できると痛みが止まることもありますよね。

    先生、いつも可愛いお花の写真に心躍らされます。わたしも花や自然について(カラマツも含めて)もっと勉強します。

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  4. 会長(香澄)2012年10月18日 21:50

    慢性の痛みを抱えている人ってとても辛いですよね、そのうえ『そんなの気のせいよ、頑張って。』なんて言われたら人前で痛みを訴えられなくなりますね。ただ静かに聞いてあげるだけで、心は安らぐと思います。

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