2015年10月25日日曜日

ICLS講習会に出席しました

 今日は朝早くから千葉市の医師会を訪ねました。集合は朝8時の時間厳守、昨日の疲労が残っていましたが、朝ぶろに入ってさっぱりした気分で出かけました。
 千葉市総合保険医療センター内にある会場で・・・、
 ICLSとは突然の心停止を起こした時の、最初の10分間の処置をどのような手順で行うかという、蘇生法のスキルを覚えます。
 1人が胸骨圧迫法と言って、胸の真ん中を力強く1分間で100回押し続けます。そしてもう一人がAEDを装着します。
 このコーナーでは気管内に食べ物などを詰まらせたときの救急処置方法です。
 グッタリしているヒトの後ろから抱えるようにして、みぞおちにこぶしを当てて上方にぐっと力強く引きます。すると、気管に詰まった食べ物が、口から飛び出してくるのです。
 この器械は除細動器と言って、AEDの兄貴分。
 そしてこの人形にはコンピューターが内蔵されていて、様々な心拍リズムや不整脈を出せる優れもの人形です。
 次に教えるのは、マスクでは充分な呼吸ができない時に、気管の中にチューブを入れる作業・・・、
 気管の入り口をしっかり確認して、見ながら入れないと、気管のすぐ後ろを走る食道に入ってしまいます。
 その見分け方は胃の上に聴診器を当てて音を聞くのです。『ゴボゴボ』と言う音が聞こえたなら、それは胃に入っている証拠、直ぐに抜いて再び酸素をマスクから送ってあげないと、酸素不足から大変なことになります。
 いずれにしても、救急蘇生は多くの人がお互いに声を掛け合って、協働での作業が上手く行く秘訣です。とてもチームワークが良いのが分りますでしょう。
そして心臓がまた動き出してくれることを祈って、電気ショックを掛けるのです。
 秋の野菜や好みを並べて、神様に感謝して豊穣を祈るのは日本だけの儀式ではないでしょうね。習志野市医師会では救急災害医療に千葉市と一緒になって力を合わせて、これからも実力をつけて行きます。

4 件のコメント:

  1. 日曜まで、本当にお疲れ様でした。
    緊急時の対応は、多くの人が学べば学ぶほど、多くの人の命が救われるのでしょう。
    急いでいる時ほど冷静に、我々も訓練をするべきですね。

    間も無くハロウィンですね。
    この週末は、一足早く仮装した人々を沢山見ました。

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  2. 救急車を呼んで、救急隊が到着してから蘇生を始めたのではほとんどの人が旅立ってしまいます。バイスタンダー(通りがかりのヒト)が直ちに始めることで、それが救急隊につながった蘇生になることで、救命率は格段にアップします。さとえさんも救急蘇生講座を受けてくださいね。ハロウィンは夢があって楽しいですね。でも、あのかぼちゃは11月になったら煮物に早変わりできるのでしょうか、心配ですね。

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  3. 多くの先生方が、休日にも市民の皆様の為に講習を受けていらっしゃるのですね。
    昨年AEDの講習を受けましたが、緊急の自体が起きた時に冷静に自分のできる事をすることはすごく大変な事だと思いました。

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    1. 市民のために訓練を繰り返してもいますが、それ以上に考えているのは医師としての救急災害時のスキルをいかに持っているか、また訓練をすることでさらに次のステップが見えてきます。しかし、たまたま道を通っていた人による蘇生が何よりも大切ですね。桜子さんはさぞかし立派な方でしょうね。これからも勇気を持って、AEDを着け、そしてボタンを押してくださいね。

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