2015年11月8日日曜日

BLS講習会を開催しました

 土曜日の診療は半日・・・、いつもの様におにぎりを飲み込んで習志野市消防庁舎へ向かいました。
 訓練に余念のない隊員に一市民として感謝・・・、
 庁舎の裏手には京成津田沼駅のビル街が遠くに見えます。あと2年少し後には市民のための新市庁舎がここに立ちます。
 どうですか、この歴史的なウェアーは・・・。これを身に着けて市民を火災から守り続けた過去があります。
 さて、今日は千葉市から中村理事はじめ多くのきわめて多忙な理事の先生に来ていただきました。千葉市はアメリカ合衆国、シアトルでの救命活動をお手本に日本のシアトルを目指しています。
 救命講習は受講する生徒2名に対して1名のインストラクターがついて、手取り足取り指導をします。
 BLS(1次救命処置)の基本は胸骨圧迫法(心臓マッサージ)です。最初にインストラクターがお手本を示します。受講者は皆、真剣なまなざしで見守っています。
 右で指示をしているのは、大久保で循環器内科の豊崎先生。土曜の午後も普段なら診療に当たっていますが、市民の救命講習のために休診にして駆けつけて下さいました。左は習志野第一病院救急部の鎌田先生、習志野市の災害医療コーディネーターを務めています。
 『あれー、この人の胸はかたすぎるわ―。とても5cmなんて押せないわ―。』と声をあげながら胸骨圧迫法の練習をしているのは、藤崎で内科診療をしている吉岡先生です。
 こちらでも心肺蘇生に汗を流している医師がいました。モリシアでリウマチ・整形外科診療の三束(みつか)先生、さすがにチェロの名手、指先が美しく動きますね。
 大久保で内科・漢方診療の細川先生。白衣に着替えて今日はAED(自動体外除細動器)を使って、止まった心臓を再び動かす努力・・・。
 そして習志野市医師会から小山さんが胸骨圧迫法・・・、姿勢〇、肘の伸び〇、圧迫の位置〇・・・、皆さん医師会に来た時に倒れても、いつでも蘇生をしますので・・・。
 これは喉に餅やカプセルなどを詰まらせたときの救命措置、三束先生がまずアタック。
 吉岡先生がみぞおちに握り拳を当てて、自身の胸の方向に思い切ってこぶしを引き寄せます。
 すると、餅が口からピョンと飛び出して・・・、来ません。細川先生は心が優しいので、つい力が入っていません。5回目にピョンでした。
 医師会事務局の小山さんはとても上手、1回でピョン。
 そして同じく医師会事務局の橋本さんも1回でピョンでした。人形さんが『ギョエー』と言って声を出せば呼吸ができるようになった証拠なのです。
 それでは心臓が動いていて、呼吸もしていて意識がないヒトに対してはどうするのでしょうか。
 この2枚のフォトを皆さん覚えてくださいね。横向きにして吐いてものどを詰まらせないような姿勢、シムの体位を取らせれば一安心です。
 さて、今日の質問①、このカプセルは長さ4cm、直径2cmありますので、とても飲めませんね。それでは使い道は何でしょうか?
ヒントはこの中身・・・、広げるとシートの真ん中にプラスチック製のぱいぷが付いていました。習志野市医師会ではとっさの時の救命活動に力を入れています。今日参加された先生方の診療所、医師会で倒れても安心できますね。

4 件のコメント:

  1. 救命講習は、賑やかだったのですね。
    お疲れ様でした。
    横向きに寝かせる、シムの体位、覚えておきます!
    事務局の方も一緒に講習を受けられているのですね。
    皆さま、本当にいつもお疲れ様です、そしてありがとうございます。

    クイズですが、人工呼吸をするための道具でしょうか?

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  2. 早朝からコメントありがとうございます。路上で倒れている人を見た時、直ぐに胸骨圧迫法30回、そして2回の息の吹込みをします。倒れている人がイケメン、美女かどうかではなく、口移しや吐き出される息から感染する病気があるので、どうやって予防できるか考えた末にうまれた器具です。どの様な仕様になっているのでしょうか。

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  3. 先生のヒントをうけて、クイズに追加の解答をさせていただきます!

    どちら側からも菌が入らぬよう、フィルターが入っているのでしょうか?

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  4. 正解ピンポン〇です。倒れているヒトに吹き込む息は入りますが、ヒトから救助者へは呼気は流れない。またフィルターが着いていて雑菌などの吹込みも吸入も起こらず、倒れているヒトから感染する病気がたとえあっても、防御できます。だいぶ勉強しましたね。今度、フェースシールドを正解賞で1つプレゼントします。

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