2015年10月29日木曜日

済生会習志野病院医療連携フォーラムに行きました

 街の開業医のところへは、それは多種多様な病気の方が訪れます。首の後ろから右肩にかけて赤い皮膚のただれがひどいですね。これは何十年も前に感染した水ぼうそうウイルスの2回目の怒りによる病気です。幸いこの方は痛みは少なかったのですが、発症したら大急ぎで来院しましょう。
 そしてこれは背中のおでき、正確には粉瘤(ふんりゅう)と言って、中に膨らんだ脂肪の塊が膿んでしまったのです。
 さて、今日は第10回を迎えた済生会習志野病院医療連携フォーラムの日、山森院長が挨拶を述べました。
 本年4月より赴任した上司(かみつかさ)神経内科部長が・・・、
 神経内科ではこのようにパーキンソン病から認知症、脳梗塞他たくさんの病気を診ていますと説明。
 榊原先生はこれまでも習志野市医師会の認知症関連研究会では何回も出席いただき、繰り返してお世話になっている先生です。
 高齢化だけでなく、年齢以外にも最近になって明らかに増加しているパーキンソン病の説明・・・、
 牧野先生も4月から済生会習志野病院に赴任してきました。
 認知症は460万人、予備軍を合わせると1.000万人に迫ってきました。この病気はきちんと診断して治療をしないと1年間で約20.0兆円という膨大な金額の損失になるそうです。
 左はMRI画像、海馬(かいば)が縮んでしまい、側頭部の脳血流が低下して行きます。
上司部長先生がまとめのお話し、失神では重症化するのは心臓疾患なので、最初は循環器内科で診ますと・・・、
 そして循環器内科の医師が他の病気が原因ではと言ってきた後で、神経内科の出番ですと・・・、
 会場からは一斉に質問の嵐・・・、船橋市医師会の豊沢先生。
 習志野市歯科医師会の阿部先生。
 そして千葉市医師会の赤石先生、脳外科医で千葉市のみならず習志野市における救急心肺蘇生やAEDの使い方では1番の指導者です。
 さて、最近気になるのはこの毛虫。もう1週間近く地面を歩いています。生えている雑草でもご飯になるのか心配、きっと風の強い日に樹の枝から振り落とされて、さまよう子羊ならぬ毛虫ちゃんです。蛾になれると良いですね。

4 件のコメント:

  1. お疲れ様でした。
    水疱瘡は2回目にかかることもあるのですね。
    大変そうです。

    認知症にパーキンソン病。
    治療が難しそうですね。
    なぜ最近、パーキンソン病が増えているのでしょうか?

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    1. 水痘(みずぼうそう)にかかると神経の根元にウイルスが残るのです。それが再び数十年後に暴れ出すのが帯状疱疹です。パーキンソン病が増えているのは原因不明、神経内科医が全国で8.000人いますので認知症をこの科でだけ診るとしたなら、1.000万人近い認知症と予備軍の患者さんを1人の医師で1.250人診ることになりますね。さとえさんは朝早く、働き者ですね。いつかお会いしてお話をしましょう。

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  2. 帯状疱疹ですが、以前親族も発症し心配致しました。ひどくなると、顔面や眼にまで症状が現れると知り、恐ろしい病気だなと思いました。
    先生が仰るとおり初期の治療が大事であり、帯状疱疹についての知識を事前に持っておかなくてはと感じました。

    認知症は確定診断後も、ずっとフォローが必要な疾患であり、地域やかかりつけのお医者様の役割が今後ますます重要になっていくのでしょうね。

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  3. 桜子さん、コメントありがとうございます。帯状疱疹は2つのポイント、一つ目はかかった人は自分の皮膚の状態をよく写真を撮って覚えておき、周りの人に怪しければ教える役割。二つ目、それは50才を過ぎたなら水痘予防ワクチンを受けること。子供の頃にかかっていても打つことです。帯状疱疹のワクチンはありませんので、あくまでも水痘のワクチンとクリニックでは言いましょう。次は認知症、これは皆さんおしゃれをして、異性を意識して暮らすことです。桜子さんのように素敵な生き方をすれば、この病気にはかかりにくいでしょうね。

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